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| 2004年04月29日(木) チャイ5 |
| いつかの日記にも書いたけれど、今日はBunkamuraでNHK交響楽団の演奏会がある。 嬉しくて嬉しくて、朝はいつも遅く起きるのに7時に目がパッチリと覚めてしまいました。チャイコフスキー5番は私の大好きな曲だから。 クラシックにまったく興味がない人なら、聴きに行ったとしても退屈なだけかもしれない。私だってクラシックの知識が溢れんばかりにあるというわけではないし、数々の名曲を聞き込んでその曲が出来た歴史的背景をすべて知っているわけでもないけれど、この曲だけはよくCDを聞いて、細部の音符が頭に入っている。私の持っているチャイコフスキー5番のCDは、マエストロ小澤の指揮でベルリンフィルのもの。世界の最高峰の演奏である。 チケットは2枚。 チケットを買った頃は、ぜったいに好きな人と一緒に聴きに行こうと決めてあったけれど、その対象であろう人を好きかどうかもわからないし、だいいち彼はいま日本におらず、誘いたくても誘えなくて、結局、音大時代の友だちを仕方なく連れて行くことにした。 「燕尾服、ちゃんと着てきてね」と、電話で言うと、 「お前こそ、このあいだ結婚式に着てきた服着て、めかしこんで来いよ」と言うのだけれど、別にクラシックには正装していかなくてもいいんですよ、皆さん。 さて、いよいよその演奏の始まり。胸がドキドキする。 運命の主題が厳かに始まり、観衆は小さく鳴るピアニッシモの音さえも聞き逃さないよう息を止める。 この曲は、金管楽器がとてもカッコイイ。バリバリな音で特にホルンとトロンボーンがカッコイイ。どうして、あんなにカッコいいんだろう。とても興奮して隣の席の友だちの腕をぐっと掴んでしまうほど。チャイコフスキーは純器楽的な曲をつくるのでとても好きだ。もう最高に音が響いてきてちょっと泣きそうなほど感動した。終わったあと、席を立って「ブラボー」って叫びたかったもの。 クラシックのコンサートの雰囲気はとても好き。 鳴り止まない拍手の音は、とても気持ちいい。 雨が屋根を打ちつけているようで、とても耳に心地いい。 演奏者がプロであれば聴いているほうもプロで、楽章と楽章のあいだには、一斉に聴衆の溜息や咳払いの音がして独特の空気が流れている。 クラシックが好きでない人も、ぜひ有名な曲を演奏するコンサートを選んで安いチケットを見つけて聴きに行ってもらいたい。知っている曲を生で聴くことは退屈な音楽を聴くより断然に面白いし、その独特の雰囲気はけっして堅苦しく思わないで気軽に行ってみて欲しい。かしこまったマナーもルールも特にないのだから。そして、あの雨のような拍手の音を聞いたら、皆もきっとぜひもう一回聴きに来たいと思うはずだろうから。あれは、素晴らしかった音楽を自分の中に浸透させるための雨なのだから。いい音楽を自分の体の中へ染みこませるための、雨なのだから。心のすみずみにまで行き渡る雨がざあざあと降り続く、ホールの中いっぱいに。 強い雨音のような拍手の中で演奏できたら、どんなにか幸せだろうと思った。 |
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