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2004年02月14日(土)  風邪
風邪をひいております。
悪寒・熱・耳鳴り・関節痛・頭痛・せきなどなど、ひどいです。
昨晩、終電の時間まで飲んでいたからかしら…。平熱は低いほうで、よく小学生の頃、インフルエンザ注射をする日の朝に体温を測るじゃないですか。34.0度という体温記録があります。すごい、自分のことを爬虫類かなにかかと思ってしまいました。何度も測ったけれど変わりなし。同級生の問診表と比べてみたけれど明らかにおかしい自分の体温。まあ、でもそのときは低温最高記録であって、通常は35度台の体温です。おかしいのか?普通なのか?よくわかりませんが。

本日の最高体温 38.1度

死にます。熱で溶けます。兄の家で、しかも誰も居ない家でひとり唸っています。
で、今日は別の用件で診察を受けなければいけない日。運良く病院に行く機会があったので、これ幸いとタクシー拾って「○○病院まで」と言うのが精一杯。この診察がなければ病院へ行く気力もなかったろうな。あー、だるい、動きたくない。動いたら死ぬ。吐く。けど、行かなきゃ病院。会社休むのだけはやだもの。

で、早速受付を済ませて、主治医の居る病棟に歩いていくと、おかしい、真っ直ぐ歩けない。歩く速度も遅いし明らかに目が霞む。脳みそが揺れる。とうとうきた。死ぬのかもしれぬ。看護婦さんが異変に気づいて体を支えてくれ、すぐさまベッドに寝かされ、体温を測られ、「はい、相当な体温ですよ。よくここまで頑張ってきましたね。奇跡みたいだわ」と言うので、そらあなた、仕事休むのだけはいやですから、と薄っすら思いつつベッドで眠った。頭が朦朧とするので眠りが襲ってくる。

主治医が来て喉を触ったり聴診器を当てて、「内科に行きなさい」と言う。聴診器なんかあてる前にそう言って手配して欲しいものだ。看護婦が内科病棟に電話してくれるが「内科の先生、みんな帰っちゃったそうです」まじ?なんなの、この病院。と思うと時刻は土曜の夕方。そら、みんな帰る時間ですわ。私の診察時間は診察外時間にたっぷりとってくれているので、普通の診療時間には来ないのだな。困った。困った。誰か手があいてる先生いないの?と、やれ外科だ、やれなんとか科だ、と主治医と看護婦は相談していたが、結局残っているのは小児科の先生だけだそうで、いやいや、もう25歳ですから小児科ってありえないと思いますし。小児科の先生に診られるものなんですか。だったらあなたが見てくださいよ。主治医。「うーん、専門外だしなんだかなぁ、小児科の先生でも風邪くらい診てくれるって。そんなに熱が出てるんだったら僕より小児科のほうがいいよ」ということで、早速小児科の先生登場。おじいちゃんなんですけどね。

「インフルエンザではないと思いますよ。」
じゃあなんなの。その震える手でちゃんと聴診器をあててくれたのだろうか。その耳はかなり遠くなっているように思えるけれど、大丈夫だろうか。疑心暗鬼になりながら薬をもらって、「ただの風邪でしょう。明日、内科の先生が来るから、もう一度来てね」とだけ言って去っていった。
もう無理です。外出は無理です。体温が下がらない限り行きません。行けるわけがありません。体温38度。

異母兄の家で、ひとり淋しく、うつらうつらしながら浅い眠りを5時間ほど彷徨っては目が覚め、もう一度寝ては目が覚め、起きると夜の場合もあれば、薄暗い明け方か夕暮れかわからない時間だったり、太陽が高い位置にのぼっていたり、時間の感覚がなくなっても私は懸命に眠る。たまにミネラルウォーターを飲んで眠る。とくとくと眠る。

異母兄は出張。
頼れる人もいなくひとりでただひたすら眠る。自宅で寝ているのであればなんとか友達に助けてもらえるけど、ここは兄の家だし誰かに何を頼めるわけでもない。食事とかしてる場合じゃなく。淋しい。本当にわびしい。風邪ひいて助けてくれる人もいないなんて、ひとりぼっちってこういうことだなぁと改めて実感。
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