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2004年02月07日(土)  空白の三日間のはじまり
今週も、あっという間に終わってしまった。
そしてこの週末が終われば、私は25歳を迎える。
月曜の誕生日の日は特別休暇で仕事は休み。

どっちかというと、あまりひとりでいると鬱々としてしまうので、仕事をしていたかったのだけど。

そして、3連休。
私は、友人と目論んだ。
突然に手に入った真っ白な時間を一体どうやってやり過ごすか。

今日の朝は、まず兄の家を訪れよう。大事なものを置きっぱなしにしてあるから。包装された薬があの棚に入っている。たとえば兄がシャワーを浴びているあいだに、その棚を開けてちょうど三日間の薬を持ち出そう。あとは、足音を忍ばせて家を出よう。
そして、駅近くのコインロッカーに入れておいた、小さな旅行用のバッグを取り出そう。あとは迎えの車が来るのを待つだけ。バッグの中身は日本全国の地図と数万円入った財布とメガネと下着とトレーナーと車の中で聴くいくつかの音楽。
携帯は、たぶんきっと持っていかない。

贅沢をしなくていい、安くてもいい、ただ東京でなければどこだっていいと思う。誰とだっていいと思う。何をしたいというわけでもなく、ただただここの場所で時間を弄ばせたくないだけだ。


空白の三日間は、こうして始まりを迎え、三日目には私はきっと25歳になっているだろう。
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