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| 2004年01月28日(水) 断れない |
| 三晩連続、電話がかかってきた。 いや、まずいだろうと思う。これ以上は、とにかくまずい。 嫌なんだ、私は嫌なの。家に帰ってきてひとりでいたいのに、それを邪魔されるのが嫌なの。 電話が鳴って画面を見ると、やっぱりと思うと同時にうんざりする。 昨晩電話で話したのに、どうして。もう今日はいいのに、と思う。胃が痛くなる。嫌悪感が生じる。けれど、なぜかなぜか断れない。 いやいやいや、もう電話しないでとかいうのがストレートすぎるなら、今日は疲れてるからとか眠いからとか、もう少しわかりやすいように言うと、いまは人と話したい気分じゃないからとか、あんまり男の人と話したくないからとか、そうやって言えばいいじゃないか。どうして、何も伝えられないの。 相手は、気づいていない。 私が話したくないことを少しも気づいていない。 無口なんだね、って沈黙が多いのをそうやって言う彼がもう嫌だ。嫌嫌嫌。すごく嫌。馬鹿じゃないの。 いや、もういや。自分自身にも嫌悪感がわいてくる。 私はどうしちゃったの。 以前なら、はっきりものを言えたのに。相手が傷つこうが構わず本心を伝えたのに。 どうして、正直に言えなくなっちゃったの。どうして、断れないの。どうして、はっきり嫌だと言えないの。私、どうしちゃったの。自分に戸惑う。 私は、怖いのかもしれない。 自分に正直にならないほうが、いろいろと考えると自分の本心を避けたほうがいいのかもしれないと思っているのか。流されるままでいたほうがいいのかもしれない、と思っているのか。 こんな小さなことでも、自分がだんだん以前と変わってきてるんじゃないかと思う。 それで怖くなる。人はどこまで変わるのか怖くなる。私は私でなくなるかもしれない。嫌なものも嫌と言えず価値観や感覚が変わっていくのかもしれない。怖い。 |
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