umityanの日記
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2019年06月26日(水) 一泊二日の旅。(4)

内風呂で一汗流した。入浴客は仲間たちのみで、6名。仲間内で風呂に入ることなんて、めったにない。「あんた、色が白いねえーー」とかなんとか言いながら、お互いに見くらべだ。

風呂を出て、部屋へ戻った。まだ、宴会までは30分以上あった。「テレビでも見るか」と、スイッチオン。午後5時50分になった。「さと、出かけよう」と、浴衣姿で宴会場へ赴いた。

テーブルだった。適当に腰掛けた。ようやく10人が集合した。接待係は迎えに来てくれた、仲居さん2名だ。テーブルには、お品書きに書いてある料理が出されていた。いやああ、ごちそうだ。大小の器に、見たことがあるような、ないような料理が盛られていた。まずは飲み物と言うことで、「ビール、ハイボール、焼酎等」を注文した。会長さんより、挨拶があり、ワインみたいな飲み物で、乾杯。宴会が始まった。

以前の宴会ではコンパニオンさんを呼んで、和気藹々とやったが、なにせ、今回は山奥。飲み屋街もなく、カラオケもない。静かなたたずまいだ。「さびしいぜ」と誰かが言った。まあ、仕方なく、涼しそうな顔をした仲居さんを冷やかしながら、会は進行。

お品書き通り、次から次へと料理が出てきた。うまい。僕は完食だ。午後8時を回ったところで、お開きとなった。「うんん、今回の旅はおねんねするが一番だ」。ということで、部屋に戻った、すでに布団が並べられていた。僕ともう1人の仲間は両脇に。86歳の御大は真ん中だ。

疲れもあって、布団にまるまった。どのくらい時間がたっただろう。妙な音で目が覚めた。な、なん、なんと、真ん中に寝ている御大が奇妙ないびきをかくのだ。
御大は入れ歯を外して、布団の横においていた。それはいいんだが、大きな口を開けたまま「があーーーつ、がが、がが、があーーつ」。しばらくして、いびきが止まる。「ありゃーー、息してんのかなーー」と、こちらが心配になった。と、ふたたび、「があーーーつ、がが、がが、があーーつ」と。うんん、やってられないぜ。

思わず、横顔を見ると、口を開けたまま、いびきをかいている。眠れそうにない。もう1人の仲間は、枕を足の方に向けて寝ていた。いびきに耐えられなかったのだろう。

まあ、そんなあんばいで、静かな旅館での夜は更けていくのでした。おっと、そうそう、忘れていた。いびきとあいまって、なにやら、虫の声が聞こえていた。「チンチロリン、チンチロリン」。うんんん・・・・。



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