umityanの日記
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2019年06月24日(月) 一泊二日の旅。(3)

眠りから覚めると、車は緑におおわれた山の中を通り抜け,高原にでていた。こんな山の中にも信号機が有り、標識があり、進路を示している。人間の英知はたいしたものだ。

車はどんどん進んでいく。とある場所に着いた。道路を右折して、やや広い道路の脇で車は止まった。「はい、ここで降りてください」と、ドライバーがいう。「ええつ、こんなところで」と思い、周りを見回した。4〜5メートル歩くと、川沿いに通じている坂道があった。えらく、急で長い坂だ。下の方から、若い女性が二人やってきた。旅館の仲居さんらしい。迎えに来てくれたようだ。二人とも若くて、涼しそうな顔をしていて、「いらっしゃいませ」と、笑顔で話しかけてきた。

最高齢者の御大にはこの坂はきつい。仲居さんが手をとってくれた。坂を下りながら、出身地を聞いてみた。な、なんと、そのうちの1人は愛媛県から1年前に当地へやってきたらしい。わい?。なんで?。また?。武者修行か?。

なんでも、当温泉地には、外国人やら、女性ずれの客が多いらしい。なんとなれば、静かで、料理がおいしく、落ち着いて旅の気分を味わえるからだ。旅館の外には飲み屋街がほとんどない。夜は真っ暗闇だ。男性客にとっては、面白、おかしくもない。ただ、都会の喧噪から逃れて、ストレス解消にはなるかもしれないが。

坂道を下ると、清流の前に出た。橋が架かっていて、橋を渡ると、目の前が旅館だ。清流に沿って長ひょろい建物があった。古民家って感じだ。興味津津で中に入った。番頭さんのお出迎えだ。部屋は2階の三部屋。3人、3人、4人の組み合わせだ。86歳の御大は僕と同部屋。うんんんん、ずっと、面倒を見なくてはなるまいて。

当地の温泉宿はチケットを千円くらいで買うと、どこの温泉旅館に行っても、ただで入浴できるらしい。数十件の宿があるから、片っ端から行くのも、面白い。だが、しかし、ばっと、そんな元気はない。当旅館の内風呂だけで十分だ。


宴会までには1時間以上時間があった。「とりあえず内風呂に行くか」と、3人で出かけた。








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