umityanの日記
DiaryINDEXpastwill


2001年06月27日(水) 今日も有難う。健康ちゃん。

いやああもう夏至も過ぎていた。六月二十一日が夏至だったのだ。日ごろ、問題意識をもたず、のほほんとして過ごしているから、今日が何の日なのかも忘れてしまっていた。情けない。夏至と言えば、北半球では、昼が最も長く、夜が最も短くなる。そういえば、夜は七時過ぎまで明るい。こんな時節はネオン街をのぞいても、まだ明るすぎて、どうも暖簾をくぐる気になれない。はやく、暗くならないかなあと、恨めしそうに空を仰いでいるのも僕だけではないだろう。「あなただけです。弁解はいりません」。どこからか、神の声が聞こえたみたい。やはり、宵闇が迫り、ちょうちんに明かりが灯るころが一番、心をそそられる。今日もカラオケでしごいてやると、百円玉みたいな目玉をパチクリさせて、ママさんが、暖簾かけなんかしている。「あら、早いわね。待っていたわよ。ずいずいと奥まで」とか言われて、まあるいお目玉で、ウインクなんかされると、まるで、魔法にかかったみたいに、足が扉の中に吸い込まれてしまう。
さすがに、こんなに早い時間には、まだ常連客も来ていない。僕が一番のりか。ガラス張りの冷凍庫の中もまだ空っぽ。そのうちに、今日仕入れたという魚の面々が、客に良く見えるように行儀よく並べられる。今宵はどの魚が客の餌食になるのやら興味津々である。やがて、二番のりの客がきた。口癖は「ありや、一番じゃなかったか?早いねえ、君は」である。僕もすかさず答える。「仕事がさばけてねええ」。本当は仕事がさばけたのではなく、さしたる仕事がなかっただけのこと。蒸し暑くて、仕事もなけりゃ、つぶしのきかない僕たちは、何をして過ごせばいいのだろう。金はなくとも、冷たいビールを浴びて、世間話に花を咲かせる以外にないではないか。
うんんん、こういう考えはちょっと寂し過ぎる。どうしてもっと発展的な考えができないのだろう。この世に生を受けたことに感謝し、乾杯で話しに花を咲かせなくちゃね。そのためにはまず健康が第一。健康なくては、乾杯もなしだ。
今日も有難う。健康ちゃん。


umityan |MAILHomePage

My追加