雲間の朝日に想うこと


< 好きを譲るのでしょうか >


広さや、
太さや、
柔らかさや、
曲率や、
暖かさや、
匂い。


僅かな違和感が、
其の、
一つにでも在れば。

決して、
満足の行く心地良さは、
得られないのに。






異なる立場の、
両者が、
自身の立場で望む感覚と。

応じて、
得られる充足感を。


血脈の悪戯は、
一致させて終うのだ。








けれども。





其の場を、
敵に、
譲り渡して終えば。


例え、
目的が違えども。

自身の望む場所を、
自由に、
差配出来なく成るのに。




極簡単に。

其の場を、
明け渡して終う事も。


母より、
子を優先する、
血脈の悪戯なのだと。

言うのだろうか。








きっと。

想いが、
不足して居るから。



姫は、
嫉妬しないに違いない。




















 「小坊主のそこ好きなの?」
 「良かったねぇ。」

 「何でだろ。」
 「此処に頭擦り付けて寝るんだよね。」

 「内祝で贈ってあげるからねー。」
 「熨斗付けて贈ってあげるからねー。」



姫が、
唯一好きだと称した、
俺の肩口を。

姫は、
娘に譲り渡し。











 「ちょっと待てよ。」
 「姫が好きな所が無くなっちゃうじゃん!」

 「そうだね!」
 「困ったなぁ♪」



さも、
肩の荷が下りたと。

姫は、
満面の笑顔を魅せながら、
口にする。





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References
 Feb.13 2006, 「勢力争いでしょうか」







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2006年04月16日(日)


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History
2005年04月16日(土) 良いと想える理由が在るのでしょうか
2004年04月16日(金) 配慮は足せぬ事情でしょうか
2003年04月16日(水) 説教したのは間違いですか





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