雲間の朝日に想うこと


< 何も変わって居ないのでしょうか >


勘違いして居たのかも知れない。



丁寧に。
丁寧に。

間隙を埋め、
均して来たからこそ。


徐々に。
徐々に。

境の溝は、
消失して居たのだと。







けれども事実は。




其の溝を、
注視する事よりも。

自身の、
内なる存在を注視する事に、
懸命で在っただけで。



溝の存在に、
何ら、
変化は無かったのだ。











其れ故に。







自身に宿して居た、
想いの結晶を。

一つ、
実像へ変化させると、
同時に。






平行して。


 「入籍して入院して出産して。」
 「『この人への自信がない』と思ってた。」


嘗ての、
俺への惑いが。

頭を、
擡げ始めて居る。











何カ月振りだろうか。







 「明日から来ないで。」
 「退院決まったら連絡するから。」


殻に閉じ籠もる、
姫の文へ。

応じる言葉が、
浮かばず。






返信の文を、
再び、
消し去った。






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2006年02月06日(月)


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2003年02月06日(木) 戸惑いの真の理由は何ですか





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