雲間の朝日に想うこと


< 歪みを吐いては駄目でしょうか >


深く埋め込まれて居る、
防衛機能は。


自身の、
意思如きに差配されず。

危機に応じて、
素直に、
身体を揺り動かすから。




眼前の危機は。

互いの深層を、
過度に、
意識させるけれど。











逆に。

危機が、
一時的で在る可能性や。


或いは。

自身の注意で、
危機を回避出来る可能性が、
提示された事で。







張り詰めて居た防衛機能の、
撤退と。

同時に生じた、
我と称する意思の表出が。



一瞬の気の緩みと、
一瞬の心の甘えを、
創り上げて終ったのかも知れない。
















僅かながらも、
棘の在る、
俺の振る舞いに。

刺されて破裂する、
風船の様に。







 「退院しない方が良かった。」
 「その方が小坊主が優しかった。」


久しぶりに、
人の香が漂う筈の、
寝床の中で。

姫は、
泣き出した。













退院した所で。

決して、
姫の不安定が、
改善した訳では無いのだ。




身体も。

そして、
心の方も。


2005年12月16日(金)


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2004年12月16日(木) 物足りない呼び掛けでしたか
2001年12月16日(日) 想いの強さは同じですか





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小坊主
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