雲間の朝日に想うこと


< 父無し子よりましと言うのでしょうか >


其の想いが、
何れ程、
深い想いなのかを。

其れを伝え、
或いは、
正確に受け取る事が。


如何に困難か。


身を以て、
幾度も、
知らされて来たけれど。






終始一貫した、
揺らぐ事の無い想い程。


真に迫り、
信に値する物は、
無い筈だから。




強く、
強く、
想い願う事へは。

脇目も振らず、
芯を通し、
言葉にし続けたのだ。



単純と、
紙一重でも。










けれども。



其れでも尚、
想いが届かぬ時に。

自身の想いは、
何処迄、
保てるだろうか。










いじけた振りをして、
必死に、
隠したけれど。

自身の体調では、
きっと手一杯なのだろうと、
言い聞かせたけれど。



其の言葉で、
何れ程、
俺が削られたか。

本当に、
姫は想像出来ないのか、
疑心が鎌首を擡げる。












 「お父さんの名前のところ。」
 「トッティって書こうかな?」








母子手帳の、
父親の、
名前の欄を。

姫は、
冗談で利用する。


2005年07月16日(土)


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2004年07月16日(金) 獲り出して魅せましょうか





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