雲間の朝日に想うこと


< 唯一の術に触れねばなりませんか >


自身に伴わぬ経験を、
想像で、
埋め合わせる事が。

簡単だなどとは、
想っても居ないけれど。


想像は、
飽く迄想像で。

実体験に勝る刺激では無い。




其れでも。



自身に伴わぬ経験を、
埋め合わせる術は。

想いで強化した、
想像でしか無いから。



必死に、
像を創り上げるのに。






想像の持つ、
柔軟性や拡がりは。

飽く迄、
経験で拡張されるのだ。












嫁と、
姑の、
小競り合いが。

画面に、
映し出され。


 「当然じゃない?」


俺が、
姑の怒りは尤もだと、
口にした直後。



姫は、
感情を高ぶらせて、
吠えた。







 「旦那の実家で子供を産んでるのよ!!」
 「これ以上どこで譲歩するのよ!!」


姫が。

脳裏に浮かべ、
想いの丈を迸らせる、
其の絵は。


姫にとって。

奥底に刻み込まれた、
想い返したく無い場所で。



俺には、
触れる事も出来ぬ所。













違うか。







元旦那との場所は、
飽く迄、
想像の枠の外に置きたいと。


想像を、
身体が拒絶してるのか。


2005年01月13日(木)


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2003年01月13日(月) 殻を閉じても良いですか





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