雲間の朝日に想うこと


< 答えは与えて貰う物ですか >


想いの奥底を、
自身の言葉で揺らせるならば。

既に、
揺らせて居るだろう。






一層だけ、
緩衝材を挟んだ、
其の領域迄。

指先が届いても。


更に深層に、
薄皮一枚先に、
触れられぬから。





時を経ると。


白で染めた筈の、
場所に。

最深部の黒が、
浸み出して来るのだ。
















 「私が別れようって言ったの?」


少しずつ。

姫の手元に、
現実が集まり始め。


自身の振る舞いと想いを、
重ねられずに。

混乱が生じる。






隣で、
腕にしがみ付く姫は。


 「本当は別れたいのかな?」


溜息の後に。

其の手に、
より強い力を込めながら、
口にした。















其処からは、
想いを向ける先が違うよ。



俺の言葉を求めても。

一時の、
最深部の想いが浸み出す迄の安心しか、
得られない。











姫の底に、
棲まう想いは。

姫自身しか、
診る事の出来ぬ場所なのだから。





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References
 Jul.05 2004, 「喧嘩に組み込む気でしょうか」
 Jul.03 2004, 「別れた方が幸せですか」


2004年07月14日(水)


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History
2003年07月14日(月) 飛行機雲に気が付きましたか
2002年07月14日(日) 忘れていませんか





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小坊主
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