雲間の朝日に想うこと


< 天秤ごと支える力が備わるだろうか >


人は自身の生の数だけ、
過去を抱えるから。

生きて来た証拠として、
何らかの痕跡を残し、
其れは自身をも縛り得る存在だから。


お互いの柵を受け入れる覚悟で、
お互いに想いを届けるのかも知れないけれど。


 「重かった?」


そう貴女が心配するのは。

重ね歩んで来たお互いの過去を、
重なった幾つもの想いの重量を、
充分過ぎる程理解しているからに違いない。



けれども。






直接短絡的に想いを繋げるから。



純粋な小児の想いは、
小さな彼の想いは。

時として大きな力と意味を有し、
時として周囲をたじろがせる程の質量を、
有するのだろうか。














 「小坊主と結婚しないの?」
 「小坊主がしようって言ったらね。」


 「自分から言わないの?」
 「そんな・・・恥ずかしいもん!」



自身の息子の言葉に、
未だ低学年の餓鬼の言葉に、
本気で照れている貴女を感じながら。










其の上に何層にも重なった、
過去の柵や背負った責務の数々と。

其の底に在る、
確固たる想いの核と。




今何方側に傾くのか、
此れから何れの側に傾き行くのか。

二つを乗せた天秤を、
想い浮かべた。


2003年08月05日(火)


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