雲間の朝日に想うこと


< 受け入れぬ想いを押し付けるのか >


実際に受ける衝撃が、
果たしてどれほど大きい物か。

俺には想像すら付かないけれど。


一度同じ立場に据えられ、
そして既に其の座を去った者の、
純粋かつ完全な代替物として捉える事は、
まず不可能に違いない。








好意は好意だ。



しかしかつて其の座に居た者を、
自身の脳裏に焼き付けている者にとっては。

例え其の相手に好意を持っていても、
同じ立場の人間が二人存在すると言う現象は、
受け入れ難い。















 「夜は外で食事しています。」
 「時間が合ったら小坊主も顔出せますか?」

 「相談があるんだけれど。」



俺のお袋が口にした言葉。





同姓の友人達と会食、
新たに始める仕事の相談であり、
現実には俺の勘違いであったけれども。

実母の横に、
違う雄が父として出現する可能性を示唆されただけで、
此処まで動揺する自分が、
同じ行為を小さな彼に与えて良いものなのだろうか。











死別で去った父と、
離別で去った父と、
両者に違いはあれど。


小さな彼が、
何処まで俺を受け入れるのか。

非常に気を遣う小さな彼が、
何処まで本心を開いてくれるのか。



今お袋に再婚相手が現れたとしたら。

俺はきっと、
心を開けないのに。


2003年06月20日(金)


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2002年06月20日(木) 償うふりが出来ますか





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