雲間の朝日に想うこと


< 未だ触れぬ腫れ物なのですか >


話せぬ事情も、
話せぬ雰囲気も、
話せぬ距離も、
其処には存在するのだから。


真の事情を告げられぬ儘、
終焉を迎えた処で。

底に隠れ流れる澱みの根源を、
感じ取りながら、
相談と言う行為の応対をすれば、
何の問題も無いけれど。






真の事情を未だに知らぬ儘。

底の見えない澱んだ川の流れで、
猶も手探りに、
落し物を拾わねばならないのだろうか。

















 「最近物騒だしなぁ。」
 「殺されちゃうかも。」
 「一時は本当に危なかったんだよ!」

 「そっか・・・。」



君の見えぬ話に、
相槌と慰めを被せながらも。

見えぬ話故に、
危険の程度を判断出来ず、
途方に暮れる。





















 「あのな・・・」
 「俺は何が有ったか一度も聞いて無いぞ?」



たった一言。

この一言が、
全てを壊してしまいそうで、
何故か言えないんだよ。








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References
 Jun.08 2003, 「鬼になれますか」


2003年06月14日(土)


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