雲間の朝日に想うこと


< 予行演習になりますか >


炬燵で紅茶を飲みながら、
貴女を想い出した。

子供の帰りを待ちながら、
貴女を想い出していた。


初めて小さな彼を見る時に、
俺はどんな風に振る舞うのだろうか。




子供が食事をする様子を眺め、
二人で顔を合わせた。

子供が遊ぶ様子を見守りながら、
二人で顔を見合わせた。


初めて小さな彼と逢う時も、
こんな雰囲気の中に居るのだろうか。









友人の新居を訪問した。
母子家庭の新居を訪問した。
初めて子供と対面した。



息子が一人。
離婚をしたばかり。

友人と貴女の状況は、
ほとんど一緒。



友人に貴女の姿が投影される。
息子に小さな彼の姿が写し出て来る。

緊張感が顔に出ないよう、
必死に平静を装った。












 「忙しい?」
 「電話できるかなぁ?」


貴女から届いた言葉。
貴女が珍しく口にした言葉。


 「どうした?」
 「何かあった?」


ちょっと焦ったふりをしたけれど。
ちょっと心配なふりをしたけれど。







本当は待ち望んでいた。
本当は待ち遠しかった。

貴女の家の空間が欲しかった。


2003年01月06日(月)


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2002年01月06日(日) 今日は帰ってくれませんか





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