雲間の朝日に想うこと


< 義務は果たせたで良いですか >


アイツの記した言葉は、
誰に宛てた気持ちだったのだろう。
アイツの残した文章は、
誰に宛てた想いだったのだろう。


そんな悩みを持つ必要は無いのか。




 「きっと勘違いなんかじゃない」




アイツは何故、
この言葉を記したのだろう。
アイツは何故、
この想いを残したのだろう。


そんな悩みを持つ必要も無いのか。




 「ただ自分の思う事を書いただけ」
 「何一つ小坊主に対して言ってはいない」










ふと懐かしい想いがした。









当たり前だ。



散々言い合って堂々巡りを繰り返したあの時と、
アイツは何ら変わっていないのだから。

俺は大きく変わっているけれど、
アイツは身動き取れないままなのだから。





 「あれが小坊主に対する気持ちであっても・・・」

 「あたしはわかってくださいとも言っていない」
 「あたしは返事をくださいとも言っていない」








それならそれで良い。

諦めであろうと、
失望であろうと、
強がりであろうと。



俺は義務を果たしたんだ。


2002年12月03日(火)


----------
History
2001年12月03日(月) 俺しか知らない魅力もあるのですか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL