雲間の朝日に想うこと


< 救いの神になれますか >


あの男と一緒になってから見えて来た物なんて、
当然存在するに違いないんだ。

その事を良く理解しているから、
君は賢い子だから、
必死でお互いの妥協点を探しているんだ。



 「お互い自分は正論だと思ってる」
 「相手の意見も分かるけど受け入れられない部分」
 「どちらかが一方的に悪いわけではないかも」


親友も話をした。
俺とも話をした。

彼女は落ち着いた。
前に進もうとした。


けれども・・・







 「先週からは暴力が出てきたよ」
 「そろそろお互い疲れてきたね」
 「暴力が出たとき信用が一気に揺らいできた」


 「私も自分が出せなくなる気がする・・・」




 「簡単に別れられる関係ではないと思ってる」
 「がんばってみるけど」
 「でも頑張りすぎないようにしようと思います」






嫌な匂いのする文面。

何か悪い事が起きそうな時、
必ず感じるこの感覚。




 「まさか君は、悪い意味で吹っ切れてしまったのか?」



心の中に巣くったこの気持ちを、
俺は出来れば否定したい。










彼女も遠距離恋愛だった。

俺がアイツの話をしていた時も、
彼女が彼の話をしていた時も、
お互い新発見の連続で、
お互い納得の行く事ばかりだった。


だからこそ応援したい。
だからこそ上手く行って欲しい。





 「今回は会えないかな?」





そう伝えて来た君の言葉。

諦めの言葉であって欲しくない。
だから会うよ。
飯でも食おうよ。



単なる意見交換と、
単なる気分転換と、
自分を整理して奮い立たせる機会になる事を祈っている。


2002年11月12日(火)


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2001年11月12日(月) 気持ちに正直になっていますか





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