雲間の朝日に想うこと


< 捨てられますか >


休日の外出に羨ましさを覚えて、
俺と貴女と小さな彼とで出掛ける想像をしていた。
そのせいだろうか。


 「早く貴男もおいでよ!」


不意に貴女の口から出た言葉に、
過剰に反応している。

貴女のその言葉に、
強烈な胸の痛みと切なさを感じている。



 「行ったら困るでしょ?」
 「私は困らないよ。」

 「周囲にどれだけのショックを与えるかわかってる?」
 「私は困らない。」



無責任な言葉に怒りを覚えて、
俺は貴女を責めた。

それでも貴女は、
自分の気持ちを優先しようと考え続けている。





俺が今貴女の元に行ったとしたら、
本当に困るのだろうか?

きっと困るのは俺だ。

俺の都合が悪いから、
貴女の元に行けないから、
だから周囲の人の影響なんて言葉を持ち出して、
自己弁護しているんだ。







逆に何もかも捨てて俺の所に来いと言ったら、
貴女はどうするのだろうか?


2002年07月28日(日)


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