今度こそはコース変更を忘れないようにしよう。 何事も思ったときにしておかないと、歳とともに物忘れが激しくなってくるので後で大変なことになる。
この「The CD Club」のジャズ・コース、今月も変更することにした。いや、冊子を見たとたん、変えることにした。
ジャズはピアノ・トリオの特集で2枚組、あまり興味がわかない。歌謡曲コースはというと『ムード歌謡全曲集』となっている。「和田 弘とマヒナスターズ」「フランク永井」「森 進一」などなど。もうこれは10対1で軍配は決まった。即座に自動音声電話システムで変更届けを出した。
じつは新聞などによく掲載されているCD・カセットの通信販売広告を見るにつけ、「ムード歌謡」のセットを購入しようと都度思っていた。しかし、その場で実行しないため忘れてしまうのと、セット販売なので結構高価なのが決断を鈍らせてしまう。 その点、今回のものは1枚なので躊躇なく飛びついたわけだ。それも「The CD Club」の特徴であり、魅力でもある名曲、名演の選りすぐりなので、はずれがない。セットものには趣味嗜好から外れるCDというものが1枚や2枚はある。それらはけっきょくほとんど聴くことはないし、封を切らずにしまっておくことだってある。
「ムード歌謡全曲集」のこのCD、岡山県笠岡市出身の音楽評論家「長田暁ニ氏」が評論しているのも気に入っている。 吉田 正の甘く切ないメロディーは私のお気に入りだが、長田暁二氏はこう述べている。 「松尾和子の囁くようなお色気と、マヒナスターズのムードたっぷりなコーラスがからみ合って、甘い退廃的な感じの漂う作品に仕上がったのが『誰よりも君を愛す』である。ハワイアン・バンドのマヒナスターズが・・・。和田 弘のすすり泣くようなスチールギター、佐々木敢一の裏声、松平直樹のねっとりとした甘さ・・・」
久しぶりに心待ちできるCDとなった。
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