管理人トシの日記

2004年10月20日(水) わが古里 こころの歌その4

笠岡市出身の音楽評論家・長田暁ニ氏が連載していた「わが古里 こころの歌」No.53は石川さゆりの『波止場しぐれ』だ。
瀬戸内の小豆島がご当地となっている。「波止場しぐれが降る夜は〜 」「ここは瀬戸内 土庄港〜」。なかなかしっとりとした歌い方で、思い入れがたっぷりの仕上がりとなっている。

ここで歌われている「土庄(とのしょう)港」は、深い湾の奥にあり小豆島の玄関口で、フェリーが到着するこの港から人は思い思いに散っていくわけである。
昔、あの「二十四の瞳」で有名な岬の分教場を訪れたことがあるが、小豆島ともなるとかなり広い。途中「マルキン醤油」の工場やらがあり、醤油とかそして素麺などの特産が目に入ってくる自然豊かな島である。

「石川さゆりがこの歌のキャンペーンで小豆島を訪れた際に、島はじまって以来という大歓迎を受けたことは、今も語り草になっている。」とある。この歌ができた背景には、島の活性化のため奔走する青年メンバーの働きがある。
作詞家・吉岡治そして岡山県日生町出身の作曲家・岡千秋が青年の熱意に動かされ、できあがった「波止場しぐれ」は大ヒットとともに、小豆島は全国に知れわたるようになったそうだ。

ひさびさに「波止場しぐれ」を聴いてみた。石川さゆりの歌い方といい、詩の内容といい、こころを和ませてくれるいい歌である。


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