管理人トシの日記

2004年10月22日(金) 赤とんぼ

『赤とんぼ』を作詞した三木露風は兵庫県竜野市の出身であるが、出張の行きがけに立ち寄る山陽自動車道の「竜野西サービスエリア」には、『赤とんぼ』に関する碑が設置されている。





日記に掲載するため写真を撮ろうと、しばし散策をしたのだが、わずかな散策コースに『赤とんぼ』のお勉強ができるよう説明の陶器板が石に貼られている。サービスエリアにしてはかなりの力の入れようである。まあ、昔と違って単なる休憩所ではなく、いかにしてお客を呼び込むかとあの手この手のアイデアを出して利益を上げるよう工夫している。
「赤穂の塩味ソフトクリーム」もそのひとつだろう。これはほんとうにおすすめである。ほんのりと感じる塩味と、添えられたあずき餡のマッチングが絶妙だ。しかし大のサラリーマンが寄るたびに食べるという光景はめずらしいのか、店のおばちゃんに覚えられてしまったようだ。行くと「はい、塩味ソフトね。」と先に声をかけられてしまった。

滋賀県のMさんが撮った写真には「あきあかね」と記載されているが、ここでの説明板によれば『赤とんぼ』の代表的な品種となっている。コースをたどっていくと、とんぼが生まれてから育つまでの生態系がわかるよう、うまく配置されている。





しかし、一応整備されたこの公園風の場所で憩う人が何人いるだろう。まずトラックの運転手は来ないだろうし、かといってちょくちょく列を作って並ぶ観光バスからのお客さんにしたって、限られたトイレ休憩の中で散策などという悠長なことはしておれない。平日のサラリーマンが納期に追われ、あるいは客先でしかられる予定の中ではとても考えられないことだ。
私のように日記掲載のため写真を撮るなどという奇特なお方はほんとうに稀にちがいない。人っ子一人いない場所でカメラを傾けているサラリーマンはおそらく奇異に映っていただろう。

そんなことはどうでもいいが、日本が誇るこの名曲を目に見える場所に据えてくれたことに感謝。


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管理人トシ