管理人トシの日記

2004年10月12日(火) リードと爪

サックスやクラリネットなどの木管楽器ではリードという振動体から音が出ている。フランス産の「ケーン」という葦科の植物だが、品質にばらつきがあるため当然出てくる音にも違いがある。
木管楽器奏者はいつもリードに悩まされるというわけだ。近年では楽器を演奏する人が増えたこともあって、「ケーン」の品不足を招いている。品質のよいリードが手に入りにくくなってきているし、セレクトされたものはその分高価である。

困ったことに、一箱10枚入っているのだが使えるリードはそのうち半分程度というのが実態だ。別に粗悪品というわけではないが、それなりに音質を求めると良く鳴るリードはわずかということになってしまう。
人によっては、リードを削ってまでして音を追求している。そういう意味ではトランペットなどの金管楽器は楽である。気に入ったマウスピースであればずっと使い続けることができるのだから。

サックスのマウスピースとリードの関係のように、ギターにとっては弦と爪の関係は重要である。
最近、ギターの音色が気になりだした。今までは弾くほうに精一杯だったが、だんだんと音のほうにも気がいくようになったようだ。爪の材質は生まれつきなのでどうしようもないが、削り方はいろいろ工夫している。
リードと同じように爪は削り方ひとつで音が変わってくるのだ。

2000番のペーパーで研ぐのだが、それでも雑音が気になりだした。最後はセーム皮で仕上げるのがいいようだ。
娘にいつも言われる。「何で爪を研ぐの?猫じゃあるまいし・・・」


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管理人トシ