管理人トシの日記

2004年09月02日(木) 沖縄その30

私は事前にガイドブックの地図を見ていたので、海岸線をずっと走っていればそのまま現地到着になると思っていたのだが、名護市に入るところでカーナビは思っていたのとは違う方向に行くよう指示している。車はそのまま走らせているのでどちらにするか決断をしなければいけない。ああー、と言いながらまっすぐ走らせると後ろからクレームがついた。「機械の言うとおりにしなさいよ。逆らうと、どうせろくなことはないんだから。」「そうだ、そうだ。」

さっそく引き返してカーナビの言うとおりの山側の道をたどった。すると大きな標識がいたるところに海洋公園の方面も示していた。そうか、海岸線は距離的には近いが、こちらの山側のほうも幹線道路になっていてスムーズに流れるのだろう。途中には予定している「パイナップル園」があり、他にも何ヶ所かテーマパークのようなものがある。帰りもここを通ることにしたのはいうまでもない。
市内は道路がいろいろと交差しているので、地図だけではおそらく迷ってしまうだろう。大きな交差点には標識があるのだが、途中、途中でも迷いやすいヶ所は多いので地図などで確認しながら走っていたのでは、ロス時間もばかにならない。

こうしてカーナビに誘導されながらスムーズに海洋公園に到着した。駐車場に愛車「ニッサン・キューブ」を止め、外に出るとすでに強烈な日差しが待っていた。どういうことか今回の旅行で私だけ帽子を持ってこなかった。というか妻が入れ忘れたのだと思うが。耐え切れずハンカチを頭に乗せると即座に声がかかった。「お父さんやめてよ!恥ずかしいわ。」
やはりあの三角形をした沖縄帽を買っておくべきだった。いや、ますます嫌がられるに違いないか。

この海洋公園の水族館は「世界初」が目白押しとかいうことなので期待して入っていった。夏休み最初の日曜日ということもあって家族連れが多い。満員状態ではないが、それでも朝からにしてはたくさんの人だ。どうしても最初のコーナーでは渋滞が起きてしまう。内容的に大したものではないのだが、人間の心理か、見逃してはならぬという意気込みで見てしまうのだ。最後のほうは疲れていいかげんになるのに。

水槽の大きさ、全体のスケール等世界に誇るだけあって見ごたえは十分にある。ダイビング・クラブ「Nagi」のインストラクターが言った言葉はウソではなかった。
人の流れに身をまかせ、ぞろぞろと後をついていくと今どこらあたりにいるのかわからなくなってしまう。別にどこにいようがかまわないのだが、それではおもしろくない。館内のガイドブックで確認しながら、ポイントポイントをチェックして海洋のしくみを勉強してみた。なんでもそうだが、やみくもに並べ立てていることはない。ちゃんとストーリーを考えているはずだ。
それにしても水槽のスケールは世界に誇れるだけあって圧倒される。館内は1階から4階まであるのだが、館内全体を水槽が貫いている。巨大なサメが悠々と泳ぐことができるわけだ。水槽内のメンテナンスはダイバーがサメたちといっしょに泳ぎながらの作業になる。もうこうなると人間も魚もいっしょだ。
〜つづく〜


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