真栄田岬は歩いていける距離なのだが、足ヒレ、ウエイト、エアータンクなどの機材があるため、店の車に乗って移動した。駐車場に到着してびっくり。ところ狭しと車がぎっしりで、あちこちでダイビングの準備がすすめられている。米軍の人もあちこちに見られる。おそらく週末にはこうしてダイビングを楽しんでいるのだろう。 そういえば店のすぐ前にも米軍関係の家が建っていた。まわりが鉄条網なのでそれとすぐにわかるのだ。こうした風景があちこちにあり、やはり軍の基地という感は否めない。
車を止めるところがあるのかなと思っていると、一角に一台分だけ空いている場所があった。すでに誰かが場所取りをしていたようだ。自分たちの機材はどこにあるのかなと思いつつ、周りが気になってしかたない。米軍の人だろう、ツイン・タンクになった最新の機材をかついで崖のほうに向かっている。
私たちのインストラクターは店のオーナーで、元フランスカップ・日本代表という稲村さんだ。最初に申し込みをしたとき、電話応対をしてくださった方である。これで怖いものなしだ。準備はすべて店のスタッフがしてくれた。 「のどが乾くのでお茶をしっかり飲んでください。」と稲村インストラクター。車に大型のポットを積んできている。
お茶がすむと、「ウエイトを付けますよ。」と鉛のおもりが付いたベルトを渡してくれた。ずしりとくる。ひょっとして不要な人もいるのかなと思ったりする。これにエアーの入ったタンクをかつぐと相当な重さだろう。まず、機材を装備した状態ではあの崖は降りられない。スタッフが持っていってくれるのだろうか。
ところでボンベだが、きょうのこの時まで、あの中には酸素が入っているものだとばかり思っていた。ところが聞くと、あれは空気を圧縮しているだけだそうだ。圧力メーターを見ていなかったので何気圧かわからないが、ボタンを押すとシューッと激しい音がする。他にもいろいろな計器が付属しているが、何に使うのかはわからない。
準備も整ったようなので出発だ。どういうわけか私たちお客さんは、かつぐべきエアータンクを持っていない。インストラクター達は重そうにかついでいるのに。 じつは私たちのエアータンクはすでに海辺に置かれていたのだ。これで助かった。あれをかついだら絶対に崖は降りられないのだから。
海辺といってもごつごつとした岩場なのですべらないよう歩くだけでも大変だ。インストラクターが海に入っていきやすい場所に誘導してくれる。しかし、そこに行くまでが一仕事。こちらも手ぶらではなく、一応足ヒレやマスクを持っているのだから。
下の写真の人が、オーナーでフリーダイビングの元フランスカップ・日本代表の稲村氏だ。 ホームページのプロフィールによると、昔ケーキ職人だったらしい。沖縄の海に魅せられて移り住んでいるらしい。そういえば、店のスタッフは沖縄以外の人が多い。みんな沖縄には魅了させられるのだろう。
そうそう、じつは『Nagi』のホームページを紹介したいが、これは明日にしておこう・・・。 〜つづく〜

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