管理人トシの日記

2004年08月10日(火) 沖縄17

だいたいみんなのウエットスーツ合わせが終わると、グループ分けをした。私たちの家族と他には二組のアベックでグループを組んだ。トイレやらを済ませると集合だ。このウエットスーツ、一度着用するとそう簡単には脱ぐことができない。トイレに行くにも一騒動だ。

最初はインストラクターからの説明。「これから皆さんと洞窟探検に行きます。その時シュノーケルというものを付けますが、いままでにやったことのある人!」みんな初心者だった。「最初にゴーグルを着けます。普通のゴーグルと違うのは、鼻まで覆われています。ですから鼻では呼吸をしないでください。鼻で息をすると曇ってしまいます。」「それではシュノーケルで息をする方法を教えます。まず<あ>で口にくわえます。次に<い>で噛みます。そして<う>で全体を包むようにします。もし誤って水を飲んでも沖縄の海の水だということでがまんしてください。」「最後に足ヒレですが、これは簡単です。横のベルトをゆるめて足を入れ、その後ベルトをぎゅっと引っ張ればOKです。」じつはこのベルトもきつめに締めていなければ外れることがあるようだ。娘は最後のダイビングで、上がった時に片足のヒレがなかった。しかし本人は全然気づいていないのだ。

それにしても鼻で呼吸をするなというのはけっこうむずかしい。普段の生活の反対をするわけだから無理もない。

「それではこれから真栄田岬まで歩いて行きましょう。裏道を通って行くのでそんなにかかりませんから。」と強い日差しの中をてくてくと歩き出した。ウエットスーツは上半分を脱いだ状態にしている。このウエットスーツというもの、厚さが1センチちかくある。ちょっとスポンジのような感触だが、これで浮くことができるのだろう。

ほどなくして現地に到着したのだが、ここは崖の上。海まではこの崖をよじ降り?なければいけない。ガイドブックの写真では見ていたが、ちょっとという感じである。岩の間を一歩一歩滑り落ちないように降りていかなければならない。みんな助け合うように一歩一歩だ。こういうところで親密感が出来上がったりする。

海の岩場に降り立つとすぐ横にぽっかりと大きな口をあけた洞窟があった。そこも岩場だが、すべらないようみんなで声を掛け合って進んでいった。少し奥に入ると暗くなってくるが、そこには神秘的な青い色をした水があった。入る前にゴーグルに曇り止めをしなければいけない。インストラクターは曇り止めを持ってくるのを忘れたといって、「大丈夫です。天然の曇り止めがあります。」と言い、つばをべちょっと垂らして指で塗り塗りだ。

みんな足ヒレ、ゴーグル、シュノーケルを装着すると、足から静かに水の中に入っていった。この暑さの中だったので、ほんとうに気持ちがよい。ひんやりという感じだ。とりあえず、地上で練習したとおりに息をしてみる。息を出すのはいいのだが、吸う時ちょっと抵抗があるようだ。ゆっくり思いっきり吸わないと、息が浅くなって酸欠しそうだ。

息がうまくできるようになると、少しずつ深いところに入っていった。足がたわなくなるうぅ・・・。ちょっと緊張が走る。しかしインストラクターに誘導されてそのまま出て行くと、おお浮くではないか。妻と娘と三人で手をつないで誘導される方向に進んでいった。緊張がほぐれると、海の中では三角形をした黄色や青の魚たちが泳ぎまわっているのが見えるようになってきた。

このシュノーケリング体験というのは、海深くもぐっていくのではなく、海上を漂いながら魚たちを見るものだ。
洞窟が神秘的に美しいのは、おそらく太陽光線が少しだけ入り込むので、水が青く光り輝くためだと思う。
インストラクターは洞窟を出て海のほうに誘導してくれている。やはり海はわずかながら波があるようだ。海の底では、ダイビングをしている人たちがうごめいているのがわかる。にごりはないので、魚たちや底の様子がよくわかる。
そのうち妻の様子がおかしい。どうも波酔いしたようだ。十分楽しんだので上がることにした。しばし、みんなが上がってくるまで一休み。

〜つづく〜






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