きのう岡山市民会館で開催された、Min−On主催の「伊東ゆかりショー」に行ってきた。
伊東ゆかりといえば、私が若かりし頃に花盛りであったが、まだまだ現役として活躍している。歌唱力も衰えていないというか、円熟味を増したといっていいのだろう。 自分でも、オペラグラスでしわの数でも数えてとかジョークを飛ばしていたが、スタイルは良い。ステージに上がる人は当然日頃から鍛錬もされているし、まず精神的にハイなので身体もそのように従うに違いない。
例によって生バンドのチェックから入った。こういう地方公演では、バンドのメンバー数でその人の力なり、人気というものが計られるかもしれない。メンバーの数は8名。 アルト・サックス&フルート1名、トロンボーン3名、ピアノ&キーボード1名、ギター1名、ベース1名、ドラムス1名という編成である。まあ妥当な線だろう。それにしてもトロンボーンが3本とは驚きだ。それに引き換えトランペットがいない。こういう歌謡曲の場合、トランペットの役割は大きいのだが、なぜだろうと思ってしまった。 リーダーはトロンボーンであったが、キューがみんなによく見えるよう椅子が一段高くしてあった。トロンボーンで固めているのはリーダーのわがままか。
PAの全体バランスとしては、伴奏系を押さえてボーカルが前によく出るようなセッティングになっていて、好感が持てるものであった。楽器のソロなんかはもっと出してあげてもいいのにと思うくらいだ。それにしてもリーダーのトロンボーンの音色はとても甘く美しい。ソロではハイトーンで流れるようなメロディーラインを奏でるのだから、おお、やはりリーダーと言わずにはおれなかった。 アルト・サックスは特に取り上げていうほどのことはないが、エコーがよくかかったPAで、ベンドが冴えていた。
当の伊東ゆかりのほうだが、『小指の想い出』『恋のしずく』など、なつかしの名曲がやはりいい。新しい曲もあるが、伊東ゆかりはこの2曲だ。これがなかったら今のステージはないのだから。どういえばよいのだろうか、曲がその人に合っているのかそれともヒットしたからそのイメージになったのか。よくわからないが、『小指の想い出』は伊東ゆかりそのものになっていることは間違いない。この歌を歌い始めると、お客はみんな吸い込まれていくようだった。
もう何歳になられたのかわからないが、こうして何十年も歌いつづけ、みんなにひと時の安らぎを与えるという職業はいいものである。
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