管理人トシの日記

2004年02月03日(火) 若手歌手

きのうシンフォニー・ホールに出かけた。

日韓の若手歌手4人による歌の饗宴である。ひさしぶりに妻を伴ってのお出かけになった。いや、はじめてかもしれない。今までにいったことがあるかどうかも全く思い出せないのだ。夫婦とはこういうものだろう。
じつはMみさんと行こうと企み、2枚チケットをゲットした。どうせ行くわけはないだろうと、妻にも声をかけた。予定表を見ながらつぶやいた。「あれ、月曜日だけ空いてるわ。うふふ。」「・・・」いらぬことを言うのではなかった。「いやいや、無理をせんでいい。Mみさんと行くから。」「忙しいのに引張らないの。」「・・・」

日本の歌手2名、韓国2名となっているが、日本語はペラペラだ。何年も日本に住んでいることもあるが、だいたい中国の人もそうで、言葉はよく勉強している。不勉強なのは日本人だけかもしれない。この中で男性はひとりだったが、氷川きよし流に演歌を歌う。歌い方、スタイルもなんとなく似ているし、なんとおばちゃんファンクラブだろう、おそろいのハッピを着て応援団を組んでいた。

知られた歌手は『ノラ』がヒットした門倉有希がいる。テレビで見るかぎりでは、そんなにうまいとは思っていなかったが、ステージでは堂々と歌い上げた。他の女性歌手も抜群の歌唱力を持っていた。だいたい韓国、中国、台湾の人は歌がうまい。まあ、今の日本の若手ではこういうふうに歌える歌手はほとんどいなくなってしまった。

こういうステージでは職業柄、伴奏のバンドにどうしても注目してしまうのだ。総勢6名。ソロ・ギター、サイド・ギター、キーボード、ピアノ、ベース、ドラムスとなっている。なんだか「のど自慢バンド」みたいだが、やはりそこは歌手に見合うだけの演奏を繰り広げた。

ソロ・ギターはクラシック・ギター、フォーク・ギター、エレキ・ギターを使い分けていた。それは忙しい。曲のなかでどんどん替えていかなければいけないのだ。ちょっと細かく聴き入ってみたが、日頃はスタジオの仕事をしているのだろう、それは正確に入っていく。機械的といえば機械的だが、伴奏に徹する演奏というのも聴き応えがある。同じくドラムも同様だ。リズムを刻むという仕事に打ち込む姿勢。特にメリハリをうまくつけるので、つい耳を傾けてしまう。心地よい刻みの音は、歌を思いのほか引き立てているのだ。
ドラムでは、プロとアマの違いとしてこのメリハリがあると思う。プレイヤーを引き立てることができるかどうかだ。ただ叩くということでは、アマチュアでもうまい人はたくさんいるのだが。

活躍していたのはやはりキーボードだろう。テレビなどでは当然ストリングスの出番となるが、地方の興行ではそうはいかない。そこで技術の粋を集めたキーボードの登場となるのだ。今や、何の音でも出せるようになってきた。胡弓の音を出していたが、最初は持ち替えで胡弓を演奏していたものと思っていたくらいだ。それこそ、キーボードがなかったら「のど自慢バンド」になっていたかもしれない。

前のほうではなかったのでオペラ・グラスを持っていき、妻と代わる代わる覗き込んだ。思った。カール・ツァイスのものが欲しいと。
帰り際に妻が言う。「いらないところを見てたでしょう・・・きっと」


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