最近、中林淳眞先生のレッスンが手厳しい。
だんだんと要求が多くなってきて、頭がパニクリ状態になってしまう。きのうもそうだった。 「音が大きくなっていない!」「はい」爪がはがれそう、弦がびびっている、でもだめだ。今度は、「後拍が早い!」「はい」意識して落ち着かせる。「少し良くなったが、全然歌ってないじゃないか!」「はい」
木管楽器ではリードが命だが、ギターでは同じように爪が音質に重要な要素となっている。リードを選んだり削ったりすると同じように、爪を削ったり研いだりする。特にレッスンの前は、音がきたないと言われないように念入りに仕上るのだが、そんなことは全然用をなさなかった。
どう音楽を作っていくかがポイントだった。特に先生のレッスンは、激しく表情を表さなければ合格にならない。ちゅーと半端は、即やりなおし。 こちらの都合に合わせてもらって、夜8時前にお伺いしたが、9時を過ぎてもレッスンは続けられた。タイムアウトで終了したのだが、全神経を集中したことでくたくたになった。

ソル作曲の『月光』は淡々とした練習曲のような作りだが、哀愁を帯びたようでもあり、名曲の部類に入るのだろう。ここでもみっちり絞られた。楽譜に書かれているのは、単なる指標にすぎないということがよくわかる。リズムの取りかた、それに特に重要なのが音のバランスだ。ギターはメロディーと伴奏を同時に演奏する。ピアノもそうだが、左手と右手で分かれているので割合わかりやすい。しかし、ギターは音符が混在しており、それを弾き分ける必要がある。
先生は少し風邪を召されていたようである。せきをがまんしながら、レッスンをしてくださった。来月はメキシコのフェスティバルにゲストとして招聘されており、日本を発たれる。体調には気をつけて元気で演奏をしていただきたいものだ。 妻は道楽というが、生活を豊かにすることができるのだ。サックスもそうだが、絶対に自分ひとりではこういう習い事は成就できないだろう。いい先生につけたことは幸せである。
人生もまた然り。
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