管理人トシの日記

2004年01月16日(金) 女性コーラス

今月の「The CD Club」の特集は、女性コーラスの魅力。

その中で「ヴォーチェ・アンジェリカ」にスポットが当たっている。このグループは6人で、ダ−ク・ダックスの女性版を目指していろいろなレパートリーをこなしている。ロシア民謡から日本の歌、映画音楽などなど。
しかし、彼女達が有名になったのは歌謡曲のバック・コーラスだった。そのへんの事情を、岡山の笠岡出身の長田暁二氏が詳しく記している。毎週土曜日の山陽新聞に掲載されている「わが古里こころの歌」は長田暁二氏によるものである。ずっと切り抜きをしているものだ。

昭和35年というからもう古いが、当時レコード会社のディレクターだった氏が、「ヴォーチェ・アンジェリカ」のLPを制作してデビューさせている。それからテレビに出演、コマーシャル、歌声喫茶など、多彩な活動を行なっている。そうして歌謡曲の番組にも出るようになり、バック・コーラスを受け持つようになっていった。
その中でも、仲宗根美樹の『川は流れる』(川の流れのように、ではない)、三橋美智也の『古城』、春日八郎の『長崎の女』などで成功を収めている。子供の頃よく耳にした歌だ。倍賞千恵子、菅原洋一で有名な『忘れな草をあなたに』は「ヴォーチェ・アンジェリカ」の歌だそうである。

先日ラジオで流れていた「アンサンブル・プラネタ」のコーラスもよかったが、その時スタジオでも生放送で歌っていた。ちょっと最初の出だしで違和感があった。アマチュアということで当然かもしれないが、女性コーラスはかなりハイレベルの技術を要求されるような気がする。
まず音程が決まらなければ聴けたものじゃない。その点男性コーラスは、音が低い分、少しぐらいずれてもまだ聴ける。ハーモニーも高い音ではむずかしいにちがいない。

サックスのアンサンブルでも同様の経験がある。音が高くなってくると、音そのものも音程をとるのがむずかしいが、ハーモニーをきちんと合わせることができず、挫折した曲は多い。こういうのは一人では練習できない。みんなそろってはじめて成果が出るのだ。そういう意味でも、特にアマチュアのコーラスを続けるというのは大変なのだ。

「ヴォーチェ・アンジェリカ」のCDでは、仲宗根美樹の『川は流れる』を聴いてみたいと思っている。特別な理由はないが、この歌ひとつで有名になった彼女のひととなりが見えるような気がしないでもないのだ。何年か前にテレビで歌っていた。歳は隠すことができないが、それでも華奢な体で音程を外さまいと必死に、それでいてなにか哀愁を帯びた歌いかたをする彼女を見ると、子供のころの白黒映像がよみがえってくるようだった。

普段の生活の中ではとても気にとめることはない、こうした音楽を聴くことができるのは、毎月嫌がおうなしに送られてくる「The CD Club」のおかげでもある。


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管理人トシ