管理人トシの日記

2004年01月09日(金) 至福の時

ワインには『ソムリエ』という資格がある。

『ソムリエ』の資格がある人が、ホテルなどでお客にワインを選定したり、料理と組み合わせたりしてサービスをしている。サービスだけではなく、仕入とか管理などの業務もするようである。
要するに、レベルが高い仕事をしているのだ。

ところで、コーヒーの世界にも『ソムリエ』の資格がある。以前に駅前だったと思うが、ある人と入ったコーヒー喫茶にはソムリエがいた。他の喫茶店と何が違うかというと、とにかく種類が多いのだ。酸味、渋味、浅煎り、深煎り、などなど。けっきょく、無難な、お店お勧めのブレンド・コーヒーに落ち着いたのだが、どうもお店が出しているブレンドを飲むのが一番おいしいようだ。
日本は世界第3番目のコーヒー消費国だそうだ。それだけ生活が欧米化してきたのだろう。ということはお茶の消費は減っているのかもしれない。それに中国茶とか健康茶とかいうものが増えているし。

我が家ではコーヒーを入れるという習慣はない。しかし私は時お折り、アルミパックに入っているドリップ式のコーヒーを入れることがある。一回分ずつ小分けになっているやつだ。香りがいいのと、やはりインスタントでは味わえないコーヒーのうまさというものがある。あまりコーヒーは飲まないのでブラックは苦手である。でも、こうしてドリップしたコーヒーは、けっこうブラックで飲めるのである。

コーヒーを話題に出したのは、別にコーヒーのうん蓄を語るためではない。先日、ソニー・ファミリー・クラブから通販カタログが届いた。このカタログにはちょっとお高いが、男心をくすぐる逸品が多く掲載されている。浮気者の私には、あー、これも欲しい、あれも欲しいとため息の出るものばかりである。その中にコーヒー・サイフォンの器具が載っている。じつに凝った造りなのだ。1850年に作られたバランス式コーヒーサイフォンのレプリカである。




アルコール・ランプに火を灯し、ポットに水を入れる。熱せられたお湯はコーヒー豆が入ったポットに入っていき、コーヒーが抽出されるというわけだ。そしてできあがったコーヒーは、吸い上げられてポットに入っていく。
じつに手間ひまがかかる作業だが、このゆったりとした優雅な時間を世のおじん達は至福の時と呼ぶのかもしれない。
はてお値段は?うっといってしまう。10万円を超える値がついている。しかし、こうして淹れたコーヒーはさぞおいしいことだろう。おいしさというものには基準がない。空腹の時は何を食べてもおいしいものだが、手間ひまをかけたものはそういうことを超えて食する人に伝わるものだ。

学生時代に真空管のステレオ・アンプを作ったことがある。アルミ・シャーシを買ってきてブラック塗装をした。トランスやら、抵抗やらをハンダ付けしてやっとの思いで完成させた。何ものにも変えがたいすばらしい音がしたのを思い出す。

なんでもそうだが、手塩にかけて作り上げたものには愛着があり、いつまでも大事にするものだ。人間だって同じだろう。
いやいや、しかし物と違って人を育てるのは並大抵ではない。手塩にかけたつもりの子供たちだが、もう悩みの種である・・・。


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管理人トシ