夜、自室でステレオのスイッチを入れる。
といってもオーディオ・マニアではない。それにステレオといっても友人から譲り受けた古いものである。今やステレオという言葉自体あまり聞かなくなった。 しかし、夜静かに音楽を流すと、疲れた?心を癒すことができる。疲れてなくても明日への活力が少なからず湧くものだ。
きのうはCD2枚組みの『モダン・ジャズ名曲物語』をかけた。CDプレーヤーは、妻が以前に何かの粗品でもらった1万円にも満たないウォークマンで、すでに蓋が割れガタガタになっている。
まずは、ピアノのケニー・ドリューによる『ジェントル・レイン』。映画「黒いオルフェ」で流れる、マイナー調のしっとりとしたメロディーラインが美しい。軽快なボサノバのリズムに乗って、ベースのニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンが抜群に歌っている。名前がややこしいが、デンマークかどこかの人だったと思う。 続いて、バド・パウエルの曲で、『クレオパトラの夢』もケニュー・ドリュー・トリオの演奏だ。有名な曲で、これもメロディーラインが美しく魅力的である。ルンバのリズムで、ここでもN.ペデルセンのベースがテーマを演奏している。このベース奏者は、登場した時から一目置いていた。メロディーをここまでよく歌わせる奏者は少ない。 3曲目は、映画「おもいでの夏」から『サマー・ノーズ』。映画の曲は、どれも印象が強く美しいものばかりだ。
何年か前に、岡山では数少ないジャズ・スポット「バード」で、ジャズ界の大御所が出演した。普段はいくつかのテーブルと椅子が並べられているのだが、こういうライブの時は、どこからか椅子を調達してきてびっしり並べるのだ。 この時のパーソネルは、ピアノ:ロニー・マシューズ、ベース:エディー・ゴメス、ドラム:ジョー・チェンバースという豪華版だった。ほんと、エディー・ゴメスがこんなところに来るの?といった感じである。ジャズに酔いしれたのはいうまでもない。 ちょっとしたハプニングもあった。ピアノのロニー・マシューズがバラードのイントロに入ったところで、急に何やら関係ない音楽が鳴り出した。何事が起こったかと、ちょっと演奏をやめたが、原因がわかるとすぐに何事もなかったかのように弾き続けた。じつは、マスターの奥さんが、オーディオのスイッチに触れてしまったようだ。 まあ、こういうところがライブのおもしろい部分かもしれない。
私の場合、ジャズに特化しているわけではない。なんでも聴くといったほうがいいかもしれない。さあて今日は何を聴こうか、となるわけである。その時の気分次第だ。 そういえば、山川 豊の『アメリカ橋』がない。ちょっとインターネット購入してみるか・・・。
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