| 2003年11月15日(土) |
チャリティコンサート |
例の最後のチケット2枚の演奏会に行ってきた。
いや、思った以上に豪華顔ぶれと内容で満足であった。それにしても17:00から21:00とは長丁場だ。精神的にも肉体的にも結構こたえる。中には早々に帰ってしまう人もいた。
内容的には、最初に沢 知恵(さわともえ)の弾き語り。私としては結果的にこれが一番よかった。なんというか心に響いたのだ。 反戦歌を中心に歌ったが、『死んだ男の残したものは』『さとうきび畑』など、すぐれた歌唱力とともに命にびんびん響いてきた。『この死んだ男の残したものは』の作曲は武満 徹だ。ちょっと知らなかった。世界の武満がこんな反戦歌を作っていたのだと思うと感慨深いものがある。 『一本の鉛筆』は、美空ひばりの隠れた名曲となっている。じつは最近の美空ひばりの番組ではじめて知った歌である。広島での第1回広島平和音楽祭で歌うために作ったものだ。
一本の鉛筆があれば私はあなたへの愛を書く 一本の鉛筆があれば 私はあなたへの愛を書く 一本の鉛筆があれば 戦争はいやだと私は書く 一本のざら紙があれば あなたを返してと私は書く 一本の鉛筆があれば 8月6日の朝と書く 一本の鉛筆があれば 人間の命と私は書く
彼女は、これを自身で弾くピアノとともに見事に歌い上げた。 そして最後の山陽放送イメージソング『あなたがいてわたしがいる』は彼女の作詞作曲になる好感のもてるいい曲だ。
2番手は、ロシアのヴァイオリン奏者、アナスタシア・チェボタリョーワの登場である。じつは彼女を拝見したいために来たのだが・・・。 いや、ほんと透き通るような美しさだ!

開演1時間前に並んで、狙っていたベストの席を確保した。準備万端で望んだわけである。ほんとうは、ヴァイオリンの音を聴くには少し後ろのほうが響きとしてはいいのだが、そんなことはどうでもよい。 もうひとつ準備万端としていたことがあったのだが、目的果たせず悔しい。まあ、大したことではないのだが・・・。 ピアノは岩崎 淑。超ベテランだ。 アナスタシアのヴァイオリン、言わずもがなストラディヴァリ1729年製だ。何億円するのだろう・・・。
ここでちょっと休憩。 ロビーはCD販売やらコーヒータイムの人達であふれかえっている。そんな喧騒をよそに、恵さんといっしょにピクニック気分ならぬコーヒー気分でお菓子をつまむ。しばし疲れを癒すひとときとなった。 なにせ用意がいいわい。コーヒー販売のカウンター横で、やおらポットを取りだし、コーヒーを接ぎだした。おいおい、大丈夫かい、こんなのあり? 女性の図太さにはいつも圧倒されてしまう。
プログラムは続く。 ちょっとびっくりした。子どもがヴァイオリンをひっさげて出てきたのである。さらに驚いた。うへー、天才的なうまさ。プログラムを見て納得。音楽コンクール中学生の部で1位だ。ドイツ国際バイオリンコンクールでも2位になっている。 なんだかハリー・ポッターみたいだ。1日中弾いているんだろうなあ・・・。
最後はチェロの岩崎 洸。曲はシューベルトの『アルペジオーネ・ソナタ イ短調』。よく知られたいい曲だ。やっぱり生の音楽はいい。それにチェロはなんというか、聴いていると心が落ち着く。できれば『白鳥』なんかやってもらえればうれしいのだが。
こうして4時間にわたるチャリティコンサート「救え!戦場のこどもたち」は終わった。ちょっとだけ心が洗われたような気がした。
最後におまけつき。一段落してシンフォニーホールの裏を通っていると、岩崎 洸氏がひとりさびしくチェロを持って出てこられた。一言ごあいさつ申し上げた・・・。
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