いまは、稲刈りの真っ盛りだ。あちこちでコンバインがせわしなく動き回っている。
我が家でも、きのう済ませた。といっても、うちで食べるだけの量なので、3時間もあれば終わる。それに、刈り取った後は、農協のライスセンターに放り込めば、乾燥、籾摺りまでやってくれる。便利になったものである。
米も最近はグルメブームにのったのか、どこどこ産の有機栽培とかいって高価な米が出回っている。びっくりする値段なのだ。米を出荷する農家にとっては、米価は深刻なのだが、10年前に比べて大幅に下がっている。会社でいえば、給料がどんどん下がってくるのと同じだ。上がるのが普通なのだが、おかしな現象になっている。これも米の消費が少なくなってきてしまったためなのだが。
うちで作っている『あけぼの』という品種は、売れなくなってどんどん備蓄米になっている。ついに来年から、農協が取らないということになった。 農業が様変わりしてきている。嗜好にあったものに転換しなければいけないということなのだろう。これから、農業も淘汰されてくるに違いない。
米のおいしさは、品種からくるものと、もうひとつは、炊き方にもある。 昔からのかまどに勝るものはないが、そんな薪を使っての仕度なんかする人はもういないだろう。いっきに火力が全体からくるようにすればいいのだが、最近の電子炊飯器はかなり性能がいいようだ。IHジャーと称するものだが、一度、製造工場に見学にいったことがある。ここで模型をつかって、性能のよさをアピールしていたが、理にかなっているのをみて、一度使ってみたいと思っている。
我が家では、ガス釜なのだが、今のは、買い換えてからというもの、ごはんの味が落ちてしまった。このガス釜、新型だったのだが、釜の肉厚が前のよりも薄くなっていた。これが原因なのである。
せっかく丹精こめて作った米、おいしくいただきたいものである。
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