管理人トシの日記

2003年10月08日(水) BS日本の歌

きのうの夜、長電話のあと、お風呂に入ろうとすると、またもや息子とバッティングした。くそ!。息子の風呂は長いのだ。おまけに出たあとの、お顔と髪のお手入れに余念がない。朝なんか、セッティングに30分もかけているようだ。
それに比べ、妻のはやいこと。朝のしたく中、よく割り込んでくるが、全然苦にならない。くしを2、3回通したらおしまいなんだから。まあ、なにもしなくても、それなりにみられるから、まあいいとするか。パソコンにはうとい彼女、この日記を見ることもあるまい。

いつもながら、この待機時間を利用して、ビデオのスイッチを入れる。タイトルは『BS日本の歌』。数少ない歌謡番組の一つである。ほんと、最近は歌謡曲の番組がなくなってきている。土曜日の夜、1時間30分の『BS日本の歌』だけは録画するようにしているのだ。

この『BS日本の歌』は、歌手の持ち歌も当然あるが、それよりも、そのときどきのテーマに合わせて他の歌手の歌を歌うことが多い。これがじつにおもしろい。歌手には悪いが、実力がまともに出てくる。しかし、ここはNHK、へたな歌手を出すはずがない。みんな自分のものにしている。ベテラン揃いだ。
若い歌手も多く出てくる。女性では、林あさみ、岩本公水、田川寿美などなど。岩本公水なんか歌唱力抜群なんだが、どうも出番が少ない。ライナー・ノーツによれば、カラオケで歌っていたところを、レコード会社の社長にスカウトされたとか。

きのうの録画では、男性歌手は氷川きよしが出ていた。デュエットをやったが、次から次と相手が変わり、何曲も歌った。しかし彼の場合、ちょっと危ない。持ち歌はまだいいのだが、他の歌となると、けっこうきびしい部分があるのだ。相手の女性歌手が相づちをするが、こちらはそれどころではない。音を外さないようにするのに必死である。それでも、何ヶ所か、落としていたが。
まあ、彼の場合、その持ち前の爽やかさがすべてを帳消しにしてくれる。それぐらい、いい意味でキャラクターが強い。これから、いい歌手になるだろう。

『BS日本の歌』は、東京のNHKスタジオで録画される。何年か前にこのスタジオに行ったことがある。はからずも、ちょうどこの『BS日本の歌』の録画をやっていた。みた時は、本番ではなく、リハーサルであったが、皆がめいめいの私服でリラックスして演奏しているところをみることができ、収穫であった。最後に一人の歌手が7、8曲を歌うのであるが、この時、だれが歌っているのかよくわからなかった。もちろんスタジオに入ることはできないが、モニターテレビがあり、中の様子がわかるようになっている。なにかカーディガンのようなものを肩にかけていたようで、ちょっと印象に残っている。この番組は後日、家でみることになる。歌っていたのは、都はるみだった。

私にとってこの『BS日本の歌』は、もう一つ魅力がある。
伴奏しているバンドは、「BS日本の歌バンド」とかいって、おそらくスタジオ・ミュージシャンの寄せ集めだと思うが、レベルは高い。たぶん指揮者が自分でアレンジをして、そのまま演奏しているのだろうが、時に、ジャズナイズされた粋なアレンジにお目にかかることがある。もう昔のような、フルバンドという編成はなくなってしまったが、小編成で、切れの良い演奏は気持ちがいい。なかでも、私のお気に入りは、サックスのソロである。ソプラノ・サックスの完璧な音程、そしてゾゾッとするような、グリッサンド。もうたまらない。テープを巻き戻しして、そこだけ聴いたりしてしまう。まあ、時にトランペットが音を外したりすることがあるが、これもご愛嬌。

この番組だけは、ずっと続けてほしいと願いたい・・・。


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管理人トシ