今度、ヴァイオリンのアナスタシアのCDを買おうと思っている。
すでに1枚は手元にあるのだが、もう1枚購入しようとする理由はこうである。 まずCDジャケットに写っている彼女の美しさである。ソニーのCDクラブ冊子に、インタビュー時のことが書いてある。『何本も取材が続いたこともあって少し疲れた表情ではあったが、美しい顔には陰影ができて、息をのむほどきれいだった。・・・』と。私が持っているCDのジャケットも美しさはピカイチであるが、こちらのはなんといおうか、物憂いい感じが出ていて、なんともセクシーである。 音楽よりも、こうして写真に惹かれることもたびたびである。まあ、どちらも芸術だ。

このCD、もひとつ魅力がある。選曲であるが、スペイン音楽をやっている。「アランフェス協奏曲」「マラゲーニャ」「アルハンブラ宮殿の思いで」等々。タルレガ作曲の「アルハンブラ宮殿の思いで」は、ギターの世界ではあこがれの曲となっている。トレモロ奏法というやつが高度な技巧で、それをマスターしたあかつきには、華麗で美しいメロディーが浮かび上がってくる。マンドリンのような連打音を指4本で弾くのだが、まねごとはできても、きれいにメロディーを浮かび上がらせるのは至難の技といってよい。一流のプロでも、この連打音がなめらかに鳴っている演奏ばかりとはいえない。
ほかに、グラナドスの「スペイン舞曲第5番」がある。じつはこれ、以前にコパン発表会で、テナー・サックスを演奏した。ピアノの前奏が、ボン・ボン・ボン・ンチャ・ンチャ・ンチャとリズミックに入ってくるところがとても魅力的である。ピアノ伴奏はTさん。彼女、管弦楽団でヴァイオリンを弾いているといっていた。
しかし、このコパン発表会も年1回のペースになってしまいそうだ。どうしても社会人は、発表会に合わせて曲を仕上げることになるが、そうなると演奏能力の向上もペースダウンしてしまうだろう。余裕はできるが、なんともむずかしいところである。
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