きのう、中林淳眞先生のレッスンがあった。
この日曜日に、発表会を控えている。先生が、「新聞に載せるけど、記者が、『このシューベルトの鱒は有名だから演奏者の名前も載せましょうか』と言ったけど、 緊張するからいいよ、と言っておいた。」と言われた。うへー、載せてくれればいいのに・・・。 さっそく、きょうの新聞を見ると、演奏曲として、「シューベルトの鱒と変奏ほか」となっていた。
主題と変奏が三つあるが、最初の変奏は、16分音符のアルペジオの中に、メロディーがちりばめられた形になっている。先生は、これが他に比べてできが悪いと言われた。 メロディーを浮き立たせるように強調して弾いていたのだが、それではいけないらしい。たんたんと、そしてうねうねとしたアルペジオの流れの中に、メロディーが感じられるように弾かなければいけない。かなり弾きこまないと、そういう感じにはならない。あー、時間が・・・。
先生が言われた。「僕でも、弾き込みが足りない曲は緊張するよ。」 特に、クラシック・ギターは爪のタッチの具合で、音が大きく変わる。強さ、位置、角度、どれも重要だ。しかし、本番でそんなこと意識できそうにない。次の音が間違いなく弾けますように、それしかないだろう。ミスすると一瞬で、頭がパニックになってしまうかも。あー、おそろしい。また先生が言われた。「みんな、ほんとに弾けないんだよ。緊張して。」
中林先生の門下生はどんな人たちがいるんだろう。レッスンでは、まだ2、3人の人しかお目にかかっていない。 今年のキューバ方面の演奏旅行には、10人くらいの人が同行しているのが、「現代ギター」という雑誌に写真入りで紹介されていた。門下生は、20数名はおられるようだが。
当日は、終了後解散となる。先生いわく「親睦を兼ねて、打ち上げをしたいんだが、みんな疲れちゃってだめなんだよ・・・。」 そうかもしれない。我々の人種とは違うんだ。こちらは、打ち上げをしたいがために、演奏会をするようなもんだ。9/20の街角コンサートなんか、もろにそうだろう。終わるやいなや、向かいの居酒屋になだれ込む手はずになっているのだ。服装も、演奏ではなく、飲みの体制に合わせてラフなものに設定された。指揮者はきちんとしたかったようだが、飲みの勢いには勝てなかった。
まあ、どんなステージであれ、ステージに上がれば緊張感は必ずある。 生活の中で、仕事で、そして人生の中で、プラスになることは間違いないと思っているし、また実際にそうなっている。
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