坂田 明のフリージャズとミジンコ。
どういうわけか、坂田 明が好きだ。以前にはテレビのお笑い番組かクイズ番組に出ていたようだ。何といっても、あの容姿、キャラクターがおもしろい。自身も言っていたが、ヘルメットをかぶってつるはしを持った姿がいちばん似合うのじゃないかと思ったりする。
テレビに出演している番組を何本かビデオにとっている。出身は広島で、なんと大学を出ている。それも水産学部。 それでというわけではないが、ミジンコの研究では、有数の学者になるのだろうか。東大から撮影した映像の借用依頼がきたりするそうだ。 東京の自宅は、ミジンコの研究設備でいっぱいになっている様子が写しだされていた。
ミジンコはどうでもいいのだが、彼のキャラクターに惹かれてジャズも聴くようになったが、CDは持っていない。「坂田 明のCDください」とレコード屋に行ったのだが、坂田 明ねえ、あまり出ていないんだよねえ、と言われてしまった。まあ、CDだけ聴いても、雰囲気は伝わってこないかもしれない。彼の演奏スタイルが見えなければ、ノイズだけになってしまうかも。
そして生音はというと、1回だけ聴いたことがある。 もうかれこれ、10年以上になるだろうか。岡山の市政100周年を記念して、市の体育館でイベントがあり、彼が出演したのだ。最初の美作太鼓との共演では、派手にアルト・サックスをうならせていた。 はっきりいって、むちゃくちゃに指を動かしているだけだ。これなら、わたしもまねはできそうだが、サイドキーを駆使した高音のめちゃくちゃ音はちょっとむずかしいかな。 それから、フィナ−レになった時、ステージ中央後方で、彼がまたアルト・サックスを奏でた。こんどはブローしたのではなく、ちゃんと美しいメロディーを奏でたのである。あー、これは絶対に真似はできない・・・。
広島・府中でのコンサートでは、アルト・サックスとクラリネットを吹いていた。 最後に演奏した「サマー・タイム」は、彼の十八番らしく、切々と歌い上げている。バックでは、ミジンコの映像が流れるという仕掛けになっている。
やはり、その道のベテランは、聴かすところは聴かせてくれるものだ。
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