| 2003年09月01日(月) |
パブロ・カザルスのCD |
パブロ・カザルスのCDが届いた。
その名も、ホワイトハウス・コンサート。このCDは2枚組みだが、そのホワイトハウス・コンサートと、さらに古い録音で、1950年代のものが収録されている。有名な「鳥の歌」には、もろにカザルスがうなっている音声とか、まわりのざわめきなどがリアルに入っている。
じつは、カザルスのCDは、はじめてなのだ。ずっと前から、欲しいとは思っていたのだが、かといって、わざわざ買いに行くほどの気持ちもなかった。 今回、CDクラブでこのCDが入ってきたので、ちょうどよかったと購入したまでだ。 感想としては、聴く側の器が小さいせいか、特に感動したわけでもないが、コンサートの臨場感は伝わってきたといったところだろうか。 やはり、映像があったほうがよい。目と耳から入ってくると、おそらく、ぐいぐいとのめりこんでいくだろう。
以前にテレビで、カザルスの番組があり、その中で、ニューヨークの国連本部での演奏が放映されていたような記憶がある。「この鳥はピース、ピースと鳴いている・・・」これは、有名な部分のようだ。 今、これを思い浮かべて聴いている。まあ、先入観も良し悪しだが、時によって、感動が増す場合もあるのだ。

映像といえば、ジャズでは、チャーリー・パーカーやウエス・モンゴメリーのお宝映像が有名である。 これらは、大橋巨泉のジャズ番組でやっていたことがあるが、ウエス・モンゴメリーの映像は、ビデオを購入した。特に、ウエス・モンゴメリーの映像はこれしか ないようで、お宝中のお宝なのである。親指だけのオクターブ奏法がほんとうにできるのかなど、映像を見ていないギタリストには信じられないほどのわざである。 白黒の、時代を感じさせるビデオだが、じつに貴重だ。 チャーリー・パーカーにしてもウエス・モンゴメリーにしても、指の動きがすばらしくなめらかなのだ。チャーリー・パーカーなんか、キーパッドから指が離れて いないように見える。身体の柔軟性、効率的な動きのお手本のようだ。
上田啓二門下生の第一回コパン・ドゥ・サクソ(サクソフォン発表会)は、もうかれこれ15年ほど前になる。今でこそ、鴨方の・・・ホールで開催しているが、この 時は、H楽器店のホールをお借りして、ささやかにおこなわれた。 私は、いきなり、バッハの「ブーレ」をテナーでやった。ピアノ伴奏は、Yさんにお願いした。 この時、参考にするため、チェロのヨーヨーマのCDを買った。上田啓二先生から、パブロ・カザルスを一度聴いたらいい、と言われて、はじめてカザルスの名前を 知ったのだ。
それから15年、やっとカザルスのCDを手に入れた。
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