きょう、Iさんと魂柱の話しをした。ただの棒っ切れなのだが、弦楽器では重要な部品だ。Iさんは、これをさわることはないという。だれでもが扱えるものでもないようだ。最高の位置を求めてミリ単位で調節するらしい。
しかし、こんど、この魂柱を扱わないといけないのだ。ものは大きくてストリング・ベースなのだが・・・。修理のため、「にかわ」までは購入した。あと、湯せんをする道具を製作しなくてはいけない。 静岡のすみやさんには、メールで懇切丁寧な修理方法を連日にわたってご指導いただいた。これには「弦楽器の修理」で検索をかけ、ヒットしたすみやさんにメールを入れたわけであるが、このメールはインターネットを始めてから、初の見知らぬ人?へのメールとなった。 日ごろのおこないがよいのかどうかはわからないが、とても親切で情熱のある方である。あつかましくも夜中にメールを入れたが、日付が変わってすぐに返事がきた。そして連日のやりとりとなったのである。 弦楽器だけでなく、HPのご指導までいただいた。さらに極めつけは、専用工具をわざわざ作って写真に撮り、修理の方法を示してくださった。すみやさんのHPには、毎日、全国からアクセスされているようだ。 修理が進んだら、経過報告をするということで、中断してしまっている。申し訳ない。
それにしても、魂柱とは、いい得ている。ほんとうにただの棒っ切れだが、まさに魂を送り込む柱である。弦楽器はほんとうに繊細である。ギターにしてもそうだが、息をしている。気温、湿度で激しく音質、音程が変わるようである。 そして、何百年と経った古い楽器が、いい音がする。管楽器ではとても考えられない。 先日購入したCDの、ロシアの美人ヴァイオリン奏者・アナスタシアは、1700年台のストラディヴァリを使っているそうだ。彼女は、くらしき作陽大学でも教鞭をとっているようだ。 しかし、効能書きがないと、それ相応の気構えで聴く事ができないのは、器量のなさか・・・。
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