少しだけでいいから、強さをください。 妻と子供を守る強さを。そのために生き抜く強さを。
さもなければ合理的な死を。 僕がいなくなっても生きていけるだけの資金と、 いなくなっても忘れ去ってくれるようなやむを得ない理由を。
僕の周りは幸せな要素であふれているのに 僕はどうしてそれを体感できないんだろう。
初夏の日差しに勢いを増す苗に、喜びと同時に悲しみを 同時に感じるのは何故だろう。
先日の飲み会の帰り。家に戻って錯乱した。 部屋にあった小さなナイフを外に投げ捨てて泣いた。 いつかあれで自分を壊すと、ずっと思っていた。 鋭利な刃先を見るたびにあちらとこちらの境界線を見た。 投げ捨てて、ひとしきり泣いて、泥のように眠りに落ちた。
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