キンモクセイの香りが大気に溶ける。 青い空の下に小さなオレンジ色の花が、 ぽつんぽつんと自己主張している。 私にとって、秋の香りだ。
今日は1カ月ぶりのカウンセリングだった。 調子が良くなったことを告げる。 そして、カウンセリングはしばらくなし、ということになった。 薬は当面は飲み続けるが、徐々に減らしていく。
前回、カウンセリングを終了したときとは気分が違う。 放り出された、のではなく、自らがドアを開いたのだ。 私はもう、自分の力で前に進むことができる。 そう思えたから、今は不安もない。
頭を締め付けるような重い空気は、もう感じられない。 深い深い海の底から、ようやく顔を出して空気を吸ったような、 そんな気分だ。
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