2006年06月08日(木)
きました、今のはすごくきました


 日帰り出張で東京駅に戻ってきたのが5時前、それじゃあ直帰しますということでいつもより早く帰宅することができました。ここぞとばかりに先週末遠征していてできなかった掃除をして、今週末遠征でできないであろう洗濯をしました(笑)。
 おしごとは、相変わらずひどくはないけれどたいへんです(何それ)。いわゆるリーダーみたいな立場に立っているのですが、なんというかお仕事をしてお金をもらうって大変なんだなぁと思いました。ここで言うお金をもらう先は、わたくしの雇い主である会社ではなく、我々に仕事を発注するお客さんを指します。受注で難航中、あー、原価計算とか正直今までまったく意識していなかったのでね(万年下っ端プロジェクト要員だったので)。新鮮といえば新鮮(前向きになってみる)。
 で、原価といえば椎バウで(え?今まで前ふり?)(そうです)、ジェラートを食べに行こうとするウィリアムとエンマ、几帳面なニール君が帳簿をつけているから経費で落とせない云々と話をして、そして最終的には「カフェ・アングレ」からジェラート屋の玄関が見えるから(バレるから)だめだわ、と諦めるエンマ。私これ「(ジェラート屋の)原価が見える」って聞こえて、「ええ?ニール君はジェラート屋さんの仕入れまで握っていて、そこから原価が見えてエンマの買い食いがばれるの?すげえ!」と焦りました(考えすぎ)(笑)。まあそう連想してしまうぐらい涼さんはキャラが立っているのですよ(つながっていない)。
 で、更にジェラートつながりで、帰りに寄ったスーパーで試食につられて80Kcalのアイスというのを買いました。軽くておいしかったです。で食べ終わってふたをみたらそこに書いてある「おいしさしっかり!」の「しっかり!」が自分に向けて言うところの「むっさんしっかり!」と同じ意味に思えて、ああ、アイスにまで窘められたと思いました。

 散漫なフリートークをうまくまとめてみました(まとめたつもりです)。


[歌劇を買ったよ]

 コパ座談会にみらゆかが出ているというので購入。や、だってはじめての座談会ですよ!なんだか妙に前のめりな大真くんが気になりつつも、一番驚いたのは「ウィリーはボコられて海に放り込まれた」です。えー?海に放り込まれたなんて知らないよー?……コパは奥が深いなぁ(単に聞き取れていないだけ)。
 ぱらぱら読んだ時点でのMVPは、愛耀子さんの絵と文です。コム蔵さんに「役代わりアンドレ個別評」を提出させています。うわー、それ歌劇本体に載りそうな企画(違)じゃないか!あみたんすげえ……(ちょっとずるいよな)(笑)。
 しかしこういう公式出版物をちゃんと読まなく、いや読めなくなりました。昔はきっちりよんでマシンガンでガンガンつっこみいれていたのにねえ……(笑)。多分、そういうものにツッコむより、金平糖作るほうで忙しくなっちゃっているんじゃないだろうか?つうかむっさんの場合は自分にツッコむのが忙しくなっちゃっているんじゃないだろうか?(ええー?)
 余談ながら、プロジェクトのやんぐぶらっず君から「むっさん(自分で)ツッコむの早すぎます!オレら全くつっこめませんよ!」とダメ出しをされました……これが自虐受けってやつですかね?(誰に聞いているんだ誰に)







 じゃ、自分の仕事をしまーす。


[フェット・アンペリアルSS]


 僕は幼い頃から、いつも大人に囲まれていたような気がする。思い返せばそこには父と母と、母の弟であるクリス叔父さん、そして父の親友であるウィリアムおじさん。僕の幼い頃の記憶にはいつもその人たちがいる。
 幼い頃、僕はその大人の間にいつもちょこんとまざっていた。僕は大人しい子供だったと言われる。子供の頃にもそう言われていた。よくクリス叔父さんは言っていた。
「お前はあかんぼうの頃はよく泣いていたよ。僕たちがどんなにあやしても決して泣き止まない。でもニールが一言こう言うと、お前はすぐに泣き止んだっけ」
「なに?」
「泣き止まないと『俺に口説かれるぞ』って」
 僕はその意味が全くわからなかった。ただ、クリス叔父さんがそういう時は何故かちょっと楽しそうで、それを聞いた母は、さっと顔色を赤くして席を外してしまったし、父もやっぱり顔を赤くして、クリス叔父さんに何か言おうとして言えない顔になっていたし、ウィリアムおじさんはただ苦笑していた。
 子供心に、よくわからないけれど、その言葉はすごい言葉だったんだなと思った。そしてクリス叔父さんは何度もその話をして、何度も大人たちは同じような反応を見せるから、僕はその言葉をすごい言葉だと思っていた。意味もわからずに。
 一度だけ、その言葉を使ったことがある。隣に住んでいたかわいい幼馴染にその言葉を言った。僕もその子もまだその意味がわからない子供だった。けれども大人たちはちょっと慌てて、その子のお母さんは、それからしばらくその子と遊ばせてくれなかったし、母は慌ててその子のお母さんに謝りに行って、父は僕を叱ろうとだけして、代わりにクリス叔父さんを叱っていた。
 僕がその意味を本当に理解したのは、それからずいぶんたってからで、そしてその言葉が父と母にとって何を意味するかを知ったのは、更にそれから少したってからだった。

 そんな風に僕は幼い頃からいつも大人たちに囲まれていた。大人の言葉を知らずに、大人に混じって話を聞いていた。だから、両親たちの話に出てくる「エンマ・クラッチ」というひとと「コーラ・パール」という人が同じ人物と言うのを知ったのは、それからずいぶんたってからで、そしてエンマ・クラッチというひとはもういないのに、コーラ・パールというひとはまだいるのだと知ったのは、更にそれから少したってから。
 そして、その人が父や母やクリス叔父、そしてワルシンガム中将にとって何を意味するのか……半人前と言われつつも大人になった僕は、まだそれを知らなかった。



 フェット・アンペリアルSS、トーマス視点(マニアック)にして多分導入部……続く、のかなぁ(笑)



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