2005年05月24日(火)
この梅雨を君にあげよう


 今サイコウにキッコロ萌えな香鼠さんに捧げます(是非最後までスクロールしてね★)(つうかそんなのメールでやれ)



 場もなごんだところで(なごんでない)。おとといの自分の発言を有言実行してみます。
 ええもう、ひとりでも需要は需要ですから(えー?)。

[長崎同心日誌合コン大作戦]

 今話題の合コンアドベンチャー。今日は攻略方法を大公開★

【館岡さん】
 長崎同心の中では一番攻略の難しい館岡さん。最初の合コンでよほど運が良くなければ「無理矢理合コンに参加させられた館岡さんが帰っちゃう」イベントが発生、その後、シナリオの後半まで館岡さんに会う事はほぼ皆無。もし館岡さんを攻略したいのなら、「無理矢理合コンに参加させられた館岡さんが帰っちゃう」イベントの翌日に、長崎湾に行ってみて。これまた運がよければそこで「港に傷つき迷い込んできたイルカを飼育する館岡さん」に会えるかも。意外な彼の一面を知って、きっと好感度パラメータがあがるはず。でも気をつけないと「武士として恥ずかしいところを見られた」と館岡さんが出家するイベントが発生しちゃう可能性もあるからね!
【佐藤さん】
 粋でイナセな佐藤さん、大人な態度な合コンリーダーには、品格パラメータと知性パラメーターを上げて迫っていこう!但し粋でイナセなだけに、佐藤さんはひとつところにいない人、上手くいっていると油断していると、佐藤さんの部屋で石浜さんと鉢合わせ★なんてイベントが発生しちゃうから気をつけてね。どうして石浜さんと鉢合わせるのかは、粋でイナセな佐藤さんは男色の気もあるからなんだって。

【旗野さん】
 ある意味、館岡さんより難しいのが旗野さん。なぜなら彼には「妻子もちコード」があって、基本的にハッピーエンディングがないから。それでも歳に似合わず熱血な旗野さんとは「今宵ひと夜」イベントがとても発生しやすいの。でもこのイベントを消化してしまうと、他の同心とのエンディングはまず不可能。腰を据えて本気で攻略するか、あるいは最初から近寄らないのが無難かも。それでも同心の中では一番親しみやすい人だから、仲良くしておくといい事が沢山あるよ。

【鈴木さん】
 うっかりすると「あらいたの?」な存在感の鈴木さん。おっとりのんびりで、台詞ページもスキップできない仕組みになっているから、一度ハマるとなかなか抜け出せない予感。ある意味、一番プレイを長く楽しめる相手かもしれないけれど、とにかく色々はっきりしない人なので、なかなか恋愛パラメータがあがらないの。それでも彼には隠しエンディングで「実は京都の老舗呉服商の若旦那、都に凱旋嫁入り」があるから、攻略しがいのあるキャラかもね。

【石浜さん】
 一番若い石浜さん。おそらく最初の合コン翌日には、一番最初にアプローチをしてくるはず。けれども若いだけにかなり移り気、ちょっとでも油断すると、すぐどこかに行っちゃうから、最初のアプローチを受けるなら、最後までつきあう覚悟がいいかも。シナリオの後半で「四葉のクローバー探し」イベントを攻略すると、ほぼ確実にエンディングを迎えられるけれど、そこで四葉のクローバーが見つからないと、佐藤さんも交えて「あいつとあのこ、そしてあたい」の堂々巡りイベントが始まっちゃうからそこだけは気をつけて。

【その他】
・複数の同心とかけもちお付き合いになった場合、剣を抜いての「私の為に争わないで」イベントが発生して、同心の負けた方が死んでしまうから気をつけて。その時、近くに佐藤さんがいれば「おっとりチャルメラ」でイベント回避できるから、佐藤さんの同行は常に把握しておいたほうが吉。
・同心攻略の進捗度を知りたかったら、唐人屋敷を訪ねてみて。そこで「さそり、らっこ、あんぺ」に絡まれた時、その時点で一番好感度の高い同心が助けに来てくれるから。でもシナリオの最初の頃にこのイベントをやっても、「誰も助けにこない」なんて事になりがちだから、それは避けた方が賢明かも。
・情報集めは「ぼら」を上手く利用して。あとシナリオ後半からは「ひさご屋のお吉」さんからも情報収集可能になるわよ。
・運良く雨の日に「らしゃ」に出会えたら、絶対に話しかけて。唐人屋敷の中への出入りが自由になって、同心の皆さんに売れる情報をつかめるかも。
・追加ディスクを利用すると、この「らしゃ」を中心とした18禁イベントが楽しめるわよ。


 以上、長崎同心の皆さんと合コンするギャルゲーの攻略方法でした(ギャルゲー違う!)。ギャルゲーはおろかゲームもろくろくやったことないので、色々なものが間違っていると思います。じゃ、とりあえず猫耳とメイド服投入で(誰が着るんだ)(誰がつけるんだ)(軌道修正不可)。


 すみません、ふざけすぎました。
 反省して、ちょっと真面目にいじります。








[長崎同心日誌]

「おい、そう怒るな」
「これが怒らないでいられるか!私は帰る!」
「まあまあ、今日はあんたの為に設けた一席じゃないか」
「仕事の話かと思えば、こんなところで乱痴気騒ぎとは!」
「あんただって、嫌いじゃないだろう?」
「一緒にするな!」
 こうなってはもはや手がつけられない。丸山遊郭、館岡の歓迎とばかりと一同で乗り込んではきたものの、ごらんの通りの顛末で。丸山の外れまで、途中で席をたってしまった館岡を追ってきたものの、取り付くしまもない有様で。肩をいからせて、下駄の音すらも叫びをあげるように。身体も大きければ声も大きい、それでも浮世の愉楽のこの界隈では、そんな館岡を気に止める者もなく、ただ佐藤だけがそんな館岡の背を見送っていた。
「佐藤さん」
 声をかけるものがあった。
「なんだ、鈴木か」
「館岡さんは?」
「ここにいないって事はそういうことだろ?」
「ええ、まあそうですが」
 ほんのり酔った顔が、苦笑した。
「お前は?なんでわざわざ来たんだ?」
「いえ、酔いを覚ましに風にあたりに来ただけで」
「なんだい、そんな理由か」
「心配してきた、と言ったところでもう意味のないことですから」
「お前、酔っているなぁ……で、旗野さんは?」
「酔っ払ってますよ。いつも通りに。あんまり絡むもんだから、姐さんたちも皆下がってしまって」
「いつも通り、か。どうせ明日になれば、館岡さんに吹っかけたことも忘れているんだろうなぁ」
「ですね」
「石浜は」
「一人で飲んでますよ」
「で、俺たちが戻ると、褌一丁で大の字になって寝ている旗野さんと、顔色一つ変えずに黙々と飲んでいる石浜がいる訳だ」
「ええ」
「戻りたくねえな」
「でも、いつも通りですよ」
「だなぁ、そうなんだよなぁ」
 遠くから聞こえる三味の音にも、どこか異国の音色が混ざる。さんざめく声、声、声。
「良く言うんだけれどな、同じ釜のメシならぬ、同じ見世の妓ってね。いっしょにあがって一晩過ごせば、こうぴったりと仲間意識が生まれる、って寸法だったんだけどなぁ」
「あの人には、通じないでしょうね。そういうの」
「……最初にいえ、そういうのは」
「酔っているので」
「そうか」
 いつまでも、こんなところで男二人いても仕方ないと、来た道を戻り始める二人。
「なあ、鈴木」
「はい?」
「お前、館岡さんの事どう思う」
「いい人です」
「打てば響くような答えじゃないか」
「いい人です。こうして、館岡さんの為に心をくだく佐藤さんも」
「は?」
「皆さん、いい人です。皆さん、皆いい人です」
「お前……同心にはむかねえなぁ」
「は?」
「うんそうだな、なんか客商売とかしたらどうだ?なんか呉服屋の若旦那とかさ、似合いそうだなぁ」
「何ですか、いきなり」
「お前が、『いい人』だからだよ」
 照れ隠しのように、言葉を冗談にまぎれさせて。最後の言葉に、少し遅れて鈴木が顔を赤くした。このはんなりと笑う仲間を、佐藤は弟でも見るような気持ちで好ましいと思っていた。そしてきっと、館岡に対しても、自分はどこか好ましさを感じているのだろうとも。
「ま、いいか。行くぞ」
「はい」
 石畳の上を、下駄の音がまろぶようにからからと、丸山の夜がふけていく。


 (相当長崎同心が気に入った模様ですよ?)(つうか真面目にいじるとこれか)(どっちにせよ性質悪いな君!)




 こういう事をやっているのが、一番ナパームスクエアらしいなあと思います(素)。



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