小泉文吾&小菊の、梨園を舞台にしたミステリ二作目。 (一作目は『ねむりねずみ』) 歌舞伎のことはとんとわからないけれど、この人間模様は なんと複雑に絡み合い、それぞれを滅ぼしていくのだろう。 そして女形の世界。 歌舞伎をよく知っていたら、もっともっと楽しめただろうな、 と思うと、なにかもったいないことをしたような気分。 謎自体はそれほど大きいものではないけれど、ストーリーは 不思議に満ちているのは、そのせいか。
小菊さんは相変わらずだ。 前回よりちょっとパワー落ちたかもだけど。
「許せなくても、忘れられる」。 ・・・・この言葉が重い。
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| 2001年12月12日(水) |
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