一気に上巻の半分くらいから下巻ラストまで。 今、壮大なストーリーが頭の中をぐるぐる回っている。 読み終えた直後はいつもこんな感じ。その世界に浸り、余韻をかみしめる。 ただ中国の歴史、しかも近代はかなり苦手な分野だったので、聞き覚えの ある登場人物の名もあったが、まっさらで読んだ(笑)。 激動の歴史の中を生き抜いたたくさんのひとたちは、まるで 宮崎アニメに出てきそうな占い師の老婆、夢を信じて駆け上がっていく 春児、理想を貫こうとする史了、老仏爺や天子や将軍、下々の脇役に いたるまでみな個性的でその魅力を存分に発揮する。 そうやって生き生きと人物が動くほどに、歴史物は、いつもその人物達の 星回りというか運命的なものを強く感じてしまう。
それにしても、ひとの真摯な生き方はそれだけで心を打つ。 下巻では、涙が次から次から出た。 運命、天命・・・それを全うしあるいは切り開く。 そして最後に蒼い空に、何を思うのか・・・・。 |
| 2001年09月20日(木) |
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