驚いた。鮮やかだ。 もしひとからすすめてもらわなければ、きっと最初をぱらぱらと めくっただけで、読むのをやめたと思う。 聞けば、以前「このミステリーがすごい!」の12位にランクされた らしい・・・わかる気はする。 それが何故か、ここで語れないのは残念だけれど・・・・。 ただあまりにもそれが鮮やかで、後半が少し軽いような気も。 しかし、物語は進み、ぐいぐいと引っ張っていってはくれた。
ところで、この物語、最終的にはどういう結末なのか? たぶんミステリ的な読み方しか出来ない、文学的な読み方が出来ない自分の 理解力のなさと枠の狭さをひしひしと感じて、さみしくなった。 確かにその時、美しい光と暗い闇の中を歩いていたはずなのだが・・・。 それはまるで、以前読んだ宮本輝の小説のラストに感じた肩すかしに 似ている。もちろんそれは、ワタシ自身の読み方に起因する。 もっと読書の幅を広げて、受け皿を大きくしなければと、切に思う。 |
| 2001年09月21日(金) |
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