まめごはんつうしん
DiaryINDEX|past|will
| 2004年04月09日(金) |
アタマが切り替わらないとか早期教育だとか今の情勢だとか(後編) |
本来9日付で書いていたはずの8日付(苦笑)の続きです……とほほ。
もうひとつ、このごろ私が考えていたことに
「勝ち組希求の傾向って、歯止めがかからないのはなんでなんだ」
というのがあります。特に私たちの年代って……実は、保育園を一歩出ると、私(というか、まめ子)の回りは「お受験」組が結構多かったんでした。で、無事くぐり抜けたと思っても今度は幼稚園での人間関係に「ついていけなーい」って声が聞かれてみたりとか……うーん。私が今のところ選んでいる「まめ子の進路」っていうのはどう考えても少数派なところもあるんだけど、それにしてもみんなよくやっているよなぁ、と思うのでした。私だったら耐えられない、と思うような話も出てくる…… で、今の世の中は、「脳を育てる」というフレーズに弱い……かな(笑)。みんながみんなじゃないけれど。 実は、まめ子より小さい子が(上に小学生のお姉ちゃんがいるというハンデがあるとはいえ)字が読めて、まだろくすっぽ字を教えてもらっていない(って、当たり前なんだけど)まめ子がぶんむくれる、なんて場面があったりしたんですが……それ以外にも、その前数日「あー、まめ子ってば意固地病だー(−−;)」と思う場面がいくつかあって、「手仕事の会」で園に顔を出したときに、それとなーく園長先生に相談してみました。そしたら、園でのまめ子の様子を交えながらこちらがほっとするような答えが返ってきて、ああやっぱりここの園に通わせることにしたのは正解だったなぁ、って思ったものですが…… まめ子の通ってる園って「シュタイナー教育の実践」なんて保育目標があるもんだから「それはそれで偏ってる」と思われがちだけど、実際そんなことはないと思います。シュタイナーのいい点はもちろん生かしていますが、極力「こうあらねばならぬ」というようなところは排しているので、みんなが思うほど窮屈じゃないよ! って(笑)。でも私は、「意志→感情→知能」の順番で子どもを育てていく、というやり方はあながち外れではないと思っています。だって、「まめ子ちゃんをどこの高校に入れるか」って、まめ子はまだ保育園の年中(^_^;)。そんな先のことより、小学校に上がるまでに自分のことは自分でできるようになってくださいってf(^^;) (マジで)。どんなに勉強ができて上位の学校に入れても、自力で生きていけない人間を送り出しちゃしょうがないと思うので…… あと、以前に園長先生に聞いたハナシで是非ひとこと言わせろ! と思っているのが 「シュタイナーを志すヒトは自然育児系の人が多いんだけど、母親がそれにのめり込むあまりに父親との意見が合わなくなったり、母親がひとりで暴走したりして離婚沙汰になるケースも多い、それでは逆効果」 ってお話。もうひとりの保母さんにも 「そんな、(頭に)詰め込まなくちゃならないときには詰め込まなくちゃならないんだから、今から追い立てることはないんだよー。まめ子ちゃんくらいの時期に必要なのはお父さんとお母さんにちゃんと愛されているという実感で、これがある子の方が将来強いと思うよー」 と言われました……そうだよね。人間が生きて生活してるんだもの。いや、でも私、結構いらんことでまめ子にあたってるなぁ……ううう。あと、これを言われたら、こんなことをされたら、相手はどう思うかをおもんばかることができる……想像力、でしょうか。これは私が勝手に思っているだけかもしれないけれど。この部分に加えて、脳を育てることに夢中になってしまって騒動になったケースを、実は事務所でここ数日のウチに見たんですね。うーん……なんでそうなる? (^_^メ)
これじゃぁさぁ、自衛隊派兵反対の署名に一番応じてくれないのが私達の世代だという指摘も仕方がない気がします。いや、「私はそうは思わない、自衛隊はイラクに行くべき」というように考えがあるのならまだいい(……いいんか?)んだけど、めんどくさいから避けて通る、というヒトが一番多いのが私ら世代だ、っていう、ね。 極論かもしれないけれど、自分の子どもが戦場に送り出されてから気がついても遅いんだって! いや、兵隊にされるしかない人生を送らないように勝ち組を希求するのか。とりあえず自分のことで精一杯で仕方がないのか……えー? それでいいのか???
余談なんだけど。 先日、ヤ○ダ電気の書籍コーナーで、こんな本を見つけました。 私にはあんまり縁のない世界だわ、と思いつつも、事務所で同じくらいの子を持つママと話をすると、幼稚園の話ってやっぱり重大、という……いつだったか事務局長さんに 「いや、幼稚園の入園準備って今時のお母さんには一大事なのよー、まちがっても「そんなに一生懸命になる必要があるのー?」なんて言うと大変なことになるから言わないようにしないとダメよー」 って言われたけど、やっぱり私には実感としてそれがない(笑)。いや、まかり間違ってもそんなことは言わないんだけど……幼稚園に行くのは子どもなんじゃないのー? と思うのは甘いみたいです……f(^^;) 買うほどじゃないけど、こういう本は図書館には置かないかなぁ(笑)。でも、この本についての出版社のコメントが 「これさえ読んでおけば、きっと「幼稚園勝ち組ママ」に!」 って……(−−;)。やっぱりそうくるのか。ふう。
効率と競争優先、気持ちのやりとりや想像することは一番後回し。言ってる私も決して、コミュニケーションは上手くないけれど。 まめ子がね、このごろ
「まめちゃんねー、おおきくなったらおはなやさんになりたいのー o(^▽^)o 」
と言うのでした。○○ちゃんもお花屋さんになりたいんだけど、△△ちゃんは看護婦さんになりたいんだってー、とか。 あと、(どういうわけか)ピタゴラスイッチで見た「本場のバームクーヘン」に 「まめ子が大きくなって、自分のお金ができるようになったら行ってみるといいよ」 なーんて言ったら
「おとうさんとおかあさんもいっしょにいこう! ヾ(@^▽^@)ノ 」
とか……そういえば讃岐うどんを本場に食べに行くなんて希望もあるんだよねまめ子。さすが長い物好きだ(笑)。 大きな夢も、小さな夢も、「見たってしょうがない」世の中に、ならないように。 できることがあったらやっていかなくちゃいけないんでしょう。それがまめ子たちの世代に対してなすべきこと、なのかな。
どうかあたたかい世の中になりますように。
独りよがりな叫びはこのくらいにして(−−;)。 今日はホームクラスではなかったので、園の帰りに「花の写真館」というところに行ってきました。「智恵子抄逍遙」という、高村光太郎の甥っ子さんの写真展があったので。規模は大きくなかった(その分まめ子もおりこうさんにしてくれていた……かな。)けど、いい写真展でした! 図録がなかったのが残念だと思ったほど…… 「智恵子抄」、また久々に読んでみようかなぁ……あの風景が頭にあると味わいも少し変わりそうです。
|