まめごはんつうしん
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2004年04月08日(木) アタマが切り替わらないとか早期教育だとか今の情勢だとか(前編)

実はこれ、最初、9日付で書いてました。
ところが、この「まめつう」を4年やってて初めての事態発生! なんと、

「本文が長すぎます。原稿用紙20枚以内の長さでお書きください」

というエラーが……調子こいて加筆なんかするから(−−;)。イラクでの邦人誘拐事件なんか、本来は9日付にあった方がしっくりくるのですが、半分に分けて前の日に移すことにしました。それを頭に入れた上でお読みくだされば幸いです。






……書ける内容はたくさんあったのに、どうにもこうにも時間が足らなさすぎ(T_T) 。
ひどい見出しですが、前回のまめつう(2週間前)以降にあったことをひとまとめにするとこんな感じになるかという……ヾ(°∇°*) オイオイ
でもきっと、凝縮するとなると不可能(~-~;)ヾ(-_-;) な気がするので、きょうのまめつうはとんでもない長文になることが予想されます。過去最高かも……あう。覚悟してお付き合いください。

今考えていること……なんですが。
サイトを一回、閉めようと思っています。
データの入ったフロッピーを紛失しているので、それすらも手がつかないなさけない状態ではあるんですが。
ここ(まめつうね)だけは、4年以上続いていてもはや「たとえ虫食いでもライフワーク」だと思うので続けますが、サイトの管理まではっきり言ってできない……ということを痛いほど……前からわかってはいたのかもしれないけれど。100の質問とか、もったいないなーと思うものも中にはあるんですが、やはりそこまで手が回らないもの。申し訳なくて。
ホントは、やはりあまりにも放置状態が続いている「−宙」も手放すべきかな、と思っているんだけど、ここでないと会えない人もいるのでこっちを決断するには時間がかかるかも……

で、何がそんなに時間がないのか。
4月から、平日はほぼフルタイム、という状態になりました。基本的には10時出勤だから、民間企業にお勤めよりはよほど楽だと思うんですが。まめ子も無事に年中さんに進級したので、毎日保育園に通ってます。気づけばいまや、園児の保護者でフルタイマー状態なのはウチだけかもしれない……うーむ。私だってフルタイムで働いてます、っていうにはあまりにも中途半端ですが。
で、金曜日だけは午後2時で事務所をあとにするんですが、本来「まめ子と向き合う時間」のはずだったこの時間も、気がつけば埋まってるんですね。そうだ、土曜日も今月はほぼ何かしらがある状態。3週目だけは何もないけど、その代わり日曜日が義母の3回忌……今から憂鬱だ。・°°・(>_<)・°°・。 って、それはおいといて。何をやってるのかというと。

エコクラフト。

全く面識のないヒトに教えてるわけでは当然、ないのですが、それでも個人対個人、な機会が続いたので、いろいろ準備も要ったし、大変でした。1回はなんと、当日「何時にお伺いしたらいいですか?」ってお電話をいただくまですっかり予定から抜け落ちてたという(こらー! ( ̄△ ̄#) )。で、その個人対個人のやりとりの中で「ん?」と思わされる機会も多くて(あとできっと書くと思うけど)……
あと、保育園で昨年のバザー(inクリスマス会)で好評だったガールズバッグ(と命名)のバックオーダーがあった(祝! (b^ー°) って自分で言うか……)。あと、なんと

なんと保育園での教材ケースに採用決定

……っていうと大げさですが(笑)。ひと月前、(新)年中さんと(新)年長さんの保護者が集められまして、新年度から使う教材の相談会議(?)があったのでした。で、年少さん以上のお子さん用に色鉛筆をそろえることになったんでした。で、年中さん以上ははさみも各自用意、ということで。でも、色鉛筆の紙箱って、すぐぼろぼろに……はさみもあるし、どうやって保管しよう? という話になりまして。瓶を各自用意して布を貼ろうか?なんて案もあったんですが

「そうだ、まめ子ちゃんのお母さんに鉛筆立てを作ってもらいましょう!」
「いや、どうせなら自分たちで教わって作った方が……」


あああああ。
マジですか(-_-)ゞ。

とはいえ、頼まれるとつい過剰に張り切る私ヾ(-_-;) 。卒園式の数日前に試作品を作成、園に持参しました。でも、なんとなく話がお流れになり(笑)、昨日、まめ子が本調子でなかった(例によって喉に至る鼻炎(T_T) 。前日、咳がひどすぎて昼寝ができず挙げ句にもどし……(ノ_<。)うっうっうっ)ので、木曜日だったんだけど、2時でお迎えに行ったんでした。そしたら物品購入を担当してくださった保護者さんがいらっしゃいまして(彼女は毎日2時前後にお迎えに来るので、金曜日以外にお会いすることはあまりないのだった)、

「あ、まめ子ちゃんのお母さん、色鉛筆が届いたのでお金いただいていいですか?」

おお、届きましたか。

「そういえば園長先生、まめ子ちゃんのお母さんに鉛筆立てを作ってもらうって話はどうなったんでしたっけ?」

あ、流れてなかったのかf(^^;) 。

結局、試作品では大きすぎるということになった(そりゃそうだ、本に載ってたのをまんまのサイズで作ったんだもの)ので、サイズダウンして再度試作品を作り、二日くらいに分けて2時から鉛筆立てを作る集まりを開く……ことになったのはいいんですが。

「初回をじゃあ、明日やりましょう。もう鉛筆も届いちゃったし」


…………な、な、なにーーー!!!

Σ( ̄□ ̄;)



……帰宅後、テンパったのは言うまでもありません……(^_^;)。夕飯も、私とまめ子はラーメン、サッカーの例会に出て帰宅したまめだぁはお雑煮。なんて手抜きなんだ。結果的に、今朝になって言い出しっぺの保護者さんが予定が入っていたのをすっかり忘れていたということになり、鉛筆立て作りは1週間延期になりはしましたが、追いつめられてたので(笑)、まめ子就寝後の作業だった割にはテレビも全然見なかったし、新聞を読むヒマもなかったので、その間に世界ではとんでもないニュースが起こっていたことは、今朝出勤して事務所で聞くまで全く知らなかったのでした……この私が! って自分で言うか(笑)。
出勤後は明日の会議に備えて資料を作ったり、活動費のやりとりをしたり……でしたが、いつも以上に仕事の精度は下がりまくりでした。あーあ(T_T) 。で、その間に今回の「イラクでの日本人3人拘束事件」で、平和運動を中心にやっているお仲間の市民団体さんから森住卓さんの緊急声明がまわってきたりして、一緒に作業をしていた事務局員さん(もと中学校の美術の先生)があちこちにそれをファックスしていたりとか……

気づけば、昨日今日のことがやはり中心になってますが。
なんなんだろう今の、この状態って。
いえ、邦人拘束の話ばかりじゃなくて。

「こうあらねばならぬ、をまず捨てなくちゃ」
「なんだろう、私もみんなも、想像力が足らないんじゃないかなぁ」
「でも、それを押しつけがましくなく伝えるなんて、どうやってやったらいいんだろう……」


この2週間あまりの間に、私のアタマの中でぐるぐるしていたことを整理すると、だいたいこんな感じになるんじゃないかと思います。
って言っても、どこから話したらいいんだかわかんないんだけどなぁ……

私が割と「社会派(?)」な話題を考えたいときに、見に行くのがこちらのサイト。
長野県飯田市で、無農薬のお野菜や無添加の化粧品、布ナプキンなどのいわゆる「エコロジーな品」を扱っているお店です。私も時々ここでモノを買ってます……が、ここの「日々是雑感」のコーナーが好きで、よく目を通しています。1年半くらい前に、ここで平塚らいてうについての記事を読んだのがきっかけで、それまで対して興味のなかったらいてうの記録映画を観に行った……なんてこともありました。
で、今日覗いたら、案の定ありました、邦人拘束に関する記事。でも私、数日前にここを見に来て、久々に胸に落ちる文章に出会った、って思ったんでした。邦人拘束の記事のすぐ下、日の丸君が代問題のこと。やっぱり「押しつけ」はよくないのです、きっと。
んで、この記事からリンクしている池澤夏樹さんのサイトにも行ってみました。(そういえば、「てくてく」の記事がきっかけで池澤さんの「憲法なんて知らないよ」という本を買ったんでした……)やはり、わかりやすく納得な文章なのです。こちらにも今日行ったら、邦人拘束事件のことが書かれていました。「なぜ自衛隊はイラクから引き揚げるべきであると考えるのか」ということが、わかりやすく書かれています。「テロに屈してどうするんだ」と思うヒトにこそ読んで欲しいかもしれない、うん。

で、翻って考えてみる。私の今している「仕事」のこと。
わかる、わかるんだけど……釈然としないモノがある、というか。

私たちのしているような市民運動って、全体的には頭打ちになっている……んじゃないかなぁ、と思います。特に、私と同年代の運動の担い手って、すごく少ない、と思う。ひとつは、あとで触れますが、私達の年代そのものの問題。んで、もうひとつ、思うのが「思うところはひとつだと思うのに、なんでみんながそれでひとつになれないんだろう?」ということ。
多分ね、何が原因でこんなコトになっちゃってるのか、とか、わかってるヒトはわわかってると思う。でも、私たちのような運動体って、支持を得られることは、思いの外少ない。先日、県の事務局の人たちと話をしていて「まめももちゃんが「私は子育てをしている段階で、ここでの市民運動に助けられた」って内容で訴えていくとか……」って言われたけど、それって間違ってないけど合ってない、と思ったんだった。たしかに、市民運動をしていたおかげで救われた部分はあって、昨夏の「まめ子いじめにあう? 事件」の時に事務局長さんに言われたひとことで私自身が活路を見いだして、それが市民団体での仕事を引き受けるきっかけになってはいるんだけど、市民団体だけがすべてだったら、多分どっか偏っちゃってうまくいってなかった……と思う。よく思うのだ。「保育園だけでもうまくいかなかっただろうし、市民団体だけでもうまくいかなかった」って。上手くバランスがとれて、いろいろな人に出会えたことが、よかったんだと思う。その意味では私はラッキーだった、いい出会いがたくさんあったから、ね。
「私たちのしているコトが正しいってコトをひたすら訴えて、仲間を増やしていくより道はない」って、そうだけど、そうなんだけど……そろそろ「それでも支持を得られないのはなんでなのか」ということも、ちゃんと考えていかないと衰退していくんじゃないか、とも思う。たしかに、世間的な締め付けみたいなモノも、ある。でも、それだけじゃない、私たちの「あり方とか、やり方」そのものも、っていうか。なんて言ってるけど、じゃあどうしたらいいのか、私もわからない。それを探っていかなくちゃならない、と思う。

多分だけど、「てくてく」であのコラムを書いていらっしゃる「たま」さんって、私たちのしているような運動とは別のところにあるんじゃないかなぁ……と思う、んです。日の丸の話で、東京都教委の懲戒処分の話を「知らなかった」あたりとかを読むに。それでも、私の中ではこの人たちの話は「ふーん」では終わらないのだ。でも素直に感動したので事務所に持っていくと「ふーん」で終わることが、実は結構多かったりする。えー? って感じだ。思うに、そこが「頭打ち」な理由のひとつ、なんじゃないのかなぁ……だって、「平和のために私たちと手を繋いで」なんて言っても、「あなた達と繋がらなくても平和運動はできます」なんて言われちゃったら、ここまでやってらっしゃったら何も言い返せないような気がする。こういう人たちと一緒にやるには何が足らないのか、という考えも必要なんじゃないかという気がするんだけど……私たちが絶対、じゃないんだと思う。
そういえば、いつだったか話をしていたら
「ウチの相方は私たちの活動は「私たちが正しくて、他は間違ってる」ということをあまりにも言い過ぎるところがいやだって言ってて、それはすごくよくわかるなぁって(笑)」
「でも私たちは正しいんだけど(爆笑)」

って言ってたヒトがいたなぁ……わはは。そうなんだよね。
押しつけがましく、はよくない。こうあらねばならぬ、もよくない。でも、だからといって手をこまねいていていいわけではない。もしかしたら、こっち側ではないけれど同じような主張を持つ人たちから、吸収できるところはいっぱいあるんじゃないのかなぁ……って話、なかなか事務所ではしにくいところもあるんだけど。でも、いつだか「子育てサークルの今後」なんて雑談を事務局長さんなんかと話をしていたときに思ったんだけど、事務局長さんは「もう、ただ「仲間を増やそう」だけでは進んでいかないんじゃないか」というように思っているのではないか、って。「まめももさんが「私はわかっていないことの方が多くて勉強が必要だと痛感する」って言ってたけど、こちらもまめももさん世代の人たちから学んでいかなくちゃならない、力を借りたいと思ってるのよ」
とすると、事務所における私に託された役割はそこ、かなぁ……なんて意外に私は頭が固いところもあるんだけど(T_T) 。トホホ……

自戒も込めて、なんですが。
「私はずっとそう考えてきたんだけど、世の中はそうじゃないことを知ってがっくりくる」ってコトは、ままあると思う。でも、「私とは違う」って拒否してしまったら、前にはきっと進めない……んじゃないかと、思います。私もそういうことをやっていそうで怖いのだけど、逆にそんなことが気になって距離を置くことになってしまったヒトが、私にも、います。

ありえない理由で(つづく)(^_^;)。


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